9th+CHK+BOK+SOK+RAVのSTDを振り返る
2006年2月24日いよいよリアルマジックではギルドパクトが導入され
MOでもギルドパクトの発売が迫っています。
そこで、今日はミラディンブロック亡き後のSTD環境を振り返ってみます。
1.RAV導入直後
リアル:けちコン、ヤソコン
MO :葛、ヤソコン、8ヒッピー
まずラヴニカ導入後に残ったのが神河限定構築から引き継がれた《けちな贈り物/Gifts Ungiven(CHK)》コントロール。
LOMでは多くのプレーヤーがこれを選択しました。
こうした事情を背景に活躍したのがヤソコンでした。
《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls(CHK)》《呪師の弟子/Jushi Apprentice(CHK)》で思いっきりアドバンテージを拡大し、けちコンの重いスペルはカウンターで撃ち落す。ウィニー系には《忌まわしい笑い/Hideous Laughter(CHK)》が刺さるという環境のソリューション的なデッキでした。
MOではかなりのプレイヤーが青緑の《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu(RAV)》を選択していました。デュアルランドが必要なく、
かつけちコンに相性がいいからかと思われます。
また、ラヴニカのカードを早く集めた人たちは早速2ターン目赤スリスの後釜に2ターン目にヒッピーを出すことを選び、《ディミーアの巾着切り/Dimir Cutpurse(RAV)》まで積んだ通称インフェストggデックウィン8ヒッピーを作りました。
これらに対してもやはりヤソコンは強く、だんだんMO上でも青黒がメタの中心になってくるようになりました。
2.世界選手権
リアル:緑白 ヤソコン ボロス 白けち
MO:ヤソコン 8ヒッピー 緑白 Annex-Fire
世界選手権では日本製の緑白が大活躍をしました。
その結果MOでは《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder(SOK)》や《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch(RAV)》などのパーツが高騰。これを睨んでトレードで儲けた人もいるのではないでしょうか。
ヤソコンに対して相性のいいこのデッキは徐々にMOでも使われるようになっていきました。
しかしこれに待ったをかけたのが通称ジャイアニズムAnnex-Fireです。緑白などが《セレズニアの聖域/Selesnya Sanctuary(RAV)》などのお帰りランドを多用していることに目を
つけ、それらをひたすら奪っては《燎原の火/Wildfire(9ED)》で吹き飛ばすというこの「お前のものは俺のもの」思想極まりないデッキはMOで一時期大流行しました。
3.Finals
リアル:Annex-Fire 緑白 白けち 8ヒッピーさまようもの
MO:Annex-Fire 青赤トロン 白けち 青赤ランデス
Finalsでは黒田正城さんの操るAnnex-Fireが優勝したこともあり
日本でもジャイアニズムAnnex-Fireが大流行しました。
本来緑白に相性がいいと謳われたこのデッキですが、ネタバレが進み、実はエンチャント対策されるとあっさり負けるといった弱点が露呈されてきたためMOでは次第に衰退していきました。
その進化系として現れてきたのが新たなクソゲーデッキ青赤《猛烈に食うもの/Magnivore(OD)》です。
《未達の目/Eye of Nowhere(CHK)》《石の雨/Stone Rain(CHK)》《破砕/Demolish(OD)》といったスペルでひたすら相手のマナを妨害して《猛烈に食うもの/Magnivore(OD)》で殴るというこのデッキは多くのプレイヤーを怒らせました。同時に多くの性格のねじまがったプレイヤーを虜にしていきました。
このデッキが《紅蓮地獄/Pyroclasm(POR)》をメインで4枚必ず使っているため、《蔓延/Infest(ONS)》でggな8ヒッピーは消えていきました。
4.現在
リアル:ステロイド 白黒コン など
MO:青赤ランデス 緑白(番狼) ボロス
リアルではギルドパクトが導入され、全くメタが一新されました。土地なんて奪っている暇は作らせないステロイド、《屈辱/Mortify(GPT)》を手に入れた白黒コンの台頭でAnnex-Fireは衰退したように思われます。
MOでは青赤ランデスがひたすら勢力を伸ばしました。
オンラインプレイヤーは本当にランデスがお好きなようです。
それに待ったをかけたのが《番狼/Watchwolf(RAV)》でした。
ランデスされるよりも早く、かつ《紅蓮地獄/Pyroclasm(9ED)》で死なないというこの生物をメインから投入した緑白が対抗勢力として出てきました。さらに《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec(EX)》まで投入したものまで見られます。
同様の理由でボロスも復活してきました。
ランデスが効きにくく、《紅蓮地獄/Pyroclasm(POR)》にさえ気をつければあっさり青赤に勝てるのが買われたようです。
早いとこ青赤にはメタから消えていただきたいものです
MOにギルドパクトが導入されれば、まず《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》などを新たに得た青赤が勢力をさらに伸ばすことが予想されます。それに対抗して、カード資産が集まってきた頃に《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》を擁するステロイドが一気に勢力を増して青赤を駆逐するでしょう。そうすれば、白黒系のデッキが強くなることが予想されます。
GP発売直後、《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》は集められるだけ集めることをお勧めしておきます
MOでもギルドパクトの発売が迫っています。
そこで、今日はミラディンブロック亡き後のSTD環境を振り返ってみます。
1.RAV導入直後
リアル:けちコン、ヤソコン
MO :葛、ヤソコン、8ヒッピー
まずラヴニカ導入後に残ったのが神河限定構築から引き継がれた《けちな贈り物/Gifts Ungiven(CHK)》コントロール。
LOMでは多くのプレーヤーがこれを選択しました。
こうした事情を背景に活躍したのがヤソコンでした。
《巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls(CHK)》《呪師の弟子/Jushi Apprentice(CHK)》で思いっきりアドバンテージを拡大し、けちコンの重いスペルはカウンターで撃ち落す。ウィニー系には《忌まわしい笑い/Hideous Laughter(CHK)》が刺さるという環境のソリューション的なデッキでした。
MOではかなりのプレイヤーが青緑の《殴打蔦の葛/Vinelasher Kudzu(RAV)》を選択していました。デュアルランドが必要なく、
かつけちコンに相性がいいからかと思われます。
また、ラヴニカのカードを早く集めた人たちは早速2ターン目赤スリスの後釜に2ターン目にヒッピーを出すことを選び、《ディミーアの巾着切り/Dimir Cutpurse(RAV)》まで積んだ通称
これらに対してもやはりヤソコンは強く、だんだんMO上でも青黒がメタの中心になってくるようになりました。
2.世界選手権
リアル:緑白 ヤソコン ボロス 白けち
MO:ヤソコン 8ヒッピー 緑白 Annex-Fire
世界選手権では日本製の緑白が大活躍をしました。
その結果MOでは《空を引き裂くもの、閼螺示/Arashi, the Sky Asunder(SOK)》や《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch(RAV)》などのパーツが高騰。これを睨んでトレードで儲けた人もいるのではないでしょうか。
ヤソコンに対して相性のいいこのデッキは徐々にMOでも使われるようになっていきました。
しかしこれに待ったをかけたのが通称
つけ、それらをひたすら奪っては《燎原の火/Wildfire(9ED)》で吹き飛ばすというこの
3.Finals
リアル:Annex-Fire 緑白 白けち 8ヒッピー
MO:Annex-Fire 青赤トロン 白けち 青赤ランデス
Finalsでは黒田正城さんの操るAnnex-Fireが優勝したこともあり
日本でも
本来緑白に相性がいいと謳われたこのデッキですが、ネタバレが進み、実はエンチャント対策されるとあっさり負けるといった弱点が露呈されてきたためMOでは次第に衰退していきました。
その進化系として現れてきたのが
《未達の目/Eye of Nowhere(CHK)》《石の雨/Stone Rain(CHK)》《破砕/Demolish(OD)》といったスペルでひたすら相手のマナを妨害して《猛烈に食うもの/Magnivore(OD)》で殴るというこのデッキは多くのプレイヤーを怒らせました。同時に多くの
このデッキが《紅蓮地獄/Pyroclasm(POR)》をメインで4枚必ず使っているため、《蔓延/Infest(ONS)》でggな8ヒッピーは消えていきました。
4.現在
リアル:ステロイド 白黒コン など
MO:青赤ランデス 緑白(番狼) ボロス
リアルではギルドパクトが導入され、全くメタが一新されました。土地なんて奪っている暇は作らせないステロイド、《屈辱/Mortify(GPT)》を手に入れた白黒コンの台頭でAnnex-Fireは衰退したように思われます。
MOでは青赤ランデスがひたすら勢力を伸ばしました。
オンラインプレイヤーは本当にランデスがお好きなようです。
それに待ったをかけたのが《番狼/Watchwolf(RAV)》でした。
ランデスされるよりも早く、かつ《紅蓮地獄/Pyroclasm(9ED)》で死なないというこの生物をメインから投入した緑白が対抗勢力として出てきました。さらに《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec(EX)》まで投入したものまで見られます。
同様の理由でボロスも復活してきました。
ランデスが効きにくく、《紅蓮地獄/Pyroclasm(POR)》にさえ気をつければあっさり青赤に勝てるのが買われたようです。
MOにギルドパクトが導入されれば、まず《蒸気孔/Steam Vents(GPT)》などを新たに得た青赤が勢力をさらに伸ばすことが予想されます。それに対抗して、カード資産が集まってきた頃に《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》を擁するステロイドが一気に勢力を増して青赤を駆逐するでしょう。そうすれば、白黒系のデッキが強くなることが予想されます。
GP発売直後、《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》は集められるだけ集めることをお勧めしておきます
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