2日目の朝は雪が降ってテンション超アップ。雪降るとテンションあがりませんw?
東山が白くなってて綺麗だった。

以下2日目のレポ

Round10 プロジェクトX 〇〇
全勝が2人しかいなかったので仕方ないが、とうとうプロジェクトXを踏んでしまう。環境のメジャーなアーキタイプなのに全然練習していないというのは怖いもの。

1本目 2tに《闇の腹心/Dark Confidant(RAV)》を出されるが無視して3tに《調和/Harmonize(PLC)》。そこから《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》でトロンが揃い、《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》のロックコンボを先に決めてボブ死する未来が確定したので投了させることに成功。
2本目 相手がトリプルマリガンしてまたもマジックの闇かと思われたが、《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》+《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》で勝てるかと思ったところで現れる《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff(GPT)》。完全に読んでなかった。
これで逆転模様になって焦り、とりあえず《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》を追加して再度トークンを量産するが次のターンにアタックしてしまう。《オルゾフの司教/Orzhov Pontiff(GPT)》がチャンプして《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter(TSP)》に憑依すれば《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter(TSP)》が自殺して再度同じことが繰り返されてしまうことを見逃していた。今大会最大のミス。で、結局相手に無限ライフコンボの発動を許してしまう。
だが幸運なことに時間制限が味方をし、このゲームが引き分けになったため勝利。

Round11 プロジェクトX ×〇△
1本目 トロンが揃って《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》がいる初手をキープするも、そこから何も引かずに殴られて負け。
2本目 コンボ発動や相手の《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(9ED)》をカウンターや《撤廃/Repeal(GPT)》で防ぎながら《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》で攻めて勝ち。
3本目 5tにトロンが揃い、牽制で出していた《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》の変異を解除するか《撤廃/Repeal(GPT)》を構えるかで悩む。相手の場には《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter(TSP)》がいて、《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》を持っていることを知っていたがマナは全部起きており、非常に危険。
だが手札に《墓所の勇者/Crypt Champion(DIS)》がいなければそのまま勝てそうな感じだったので《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》を表に。だが相手は《墓所の勇者/Crypt Champion(DIS)》を持っており、《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》=1から無限ライフが成立してしまう。
だがこちらも《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》を引き込みロックを決め、そのまま時間切れ引き分けまで粘り終了。

Round12 緑白アグロ ××
1本目 《サバンナ・ライオン/Savannah Lions(9ED)》《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers(TSB)》《スカルガンの穴潜み/Skarrgan Pit-Skulk(GPT)》などでビートされる。《根の壁/Wall of Roots(TSB)》を引けずなんとか《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》を5ターン目に表にして地上を止めるが4ターン目に出た《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》が止まらず。《調和/Harmonize(PLC)》《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》x2で引き増すも《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》を引けず殴りきられる。
2本目 《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》と《根の壁/Wall of Roots(TSB)》があり良いハンドだったが《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》は《クローサの掌握/Krosan Grip(TSP)》で割られ、3体出た《スカルガンの穴潜み/Skarrgan Pit-Skulk(GPT)》がさばききれずに殴りきられる。

Round13 イゼットロン(ナベ) 〇×〇
一番当たりたくない相手とマッチング。
1本目 こちらダブルマリガン。ナベが4ターン目に揃うが土地はそこで止まる。こちらも奇跡的にトロンが揃い、相手の《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》には《根の壁/Wall of Roots(TSB)》を合わせることに成功。
《ウルザの工廠/Urza’s Factory(TSP)》を起動して隙が出来たところにカウンターを構えつつ《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》⇒《塩水の精霊/Brine lemental(TSP)》《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》を決めて勝ち。
2本目 こちらトリプルマリガンからナベが一方的に《併合/Annex(ONS)》などしてきて圧敗
3本目 こちらだけトロンが揃う。《併合/Annex(ONS)》で攻め、ナベは結局最後までトロンが揃わず勝ち。
トロンの揃いゲーっぷりが明らかになった瞬間だった。

ここでナベが3敗になってしまうがオポはトップだったのでナベトップ8を信じて握手。

Round14 グルールビート 〇〇
ここで勝てば次負けてもトップ8が確定する。
1本目 相手は《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》からのスタートと好調でこちらは《根の壁/Wall of Roots(TSB)》も用意できない。だがトロンが揃い3枚引いた《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》が1枚生き残り地上を止めることに成功。火力を引かれたら負け、というところで火力を引かれなかったので勝ち。
2本目 またも《血染めの月/Blood Moon(CHR)》を貼られるも《島/Island(TSP)》を持っていてセーフ。《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》で相手のクリーチャーを除去していくも、《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》連打でライブラリを掘るが何も引かない。しかし相手も同様に何も引かず、結局先に《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》を引き込んだこちらが勝利。

この時点で12-1-1でトップ8が確定。

Round15 ID

ドキドキしながら8位の発表を聞くと、見事ナベが滑り込みで8位に。だがスイスラウンドを1位で抜けてしまったため初戦の相手はナベということに。
トップ8のデッキを見る限り、プロジェクトXとナベ以外には勝てる自信があったので、ナベにさえ勝てれば優勝も狙えるかと思っていた。ナベがとにかく強敵だった。
でもナベは同時に「とも」でもあるわけで。

準々決勝 イゼットロン(ナベ) ××
1本目 こちら1マリガン。《ウルザの塔/Urza’s Tower(CHR)》を3枚引いてしまう「いつもの調子」で4ターン目、ナベが1URを構えていたので《電解/Electrolyze(GPT)》を警戒して《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》を出すかどうか迷う。《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》の可能性もあるわけで、微妙なところ。だがここは《電解/Electrolyze(GPT)》を撃たれるのを覚悟でも《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》を出しておかなければ《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》をもたれていた場合対処ができなくなる可能性があったので出すべきだったかもしれない。もちろん返しに《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》などを通してしまうことになるのでカウンターをじっと構えていたかったこともある。
ともあれ結果的には《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》は出すべきだった。
そのときに出てきた《硫黄の精霊/Sulfur Elemental(PLC)》が最後まで止められず、遅れてきた《根の壁/Wall of Roots(TSB)》で抵抗をしてみるがナベのトロンが揃って《撤廃/Repeal(GPT)》《悪魔火/Demonfire(DIS)》で負け。

2本目 トロンランド2種に繁殖池、《詩神の器/Muse Vessel(DIS)》《差し戻し/Remand(RAV)》《撤廃/Repeal(GPT)》《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》というそこそこのハンドをキープ。だがナベのトロンが4ターン目に揃いさらに《イゼットの印鑑/Izzet Signet(GPT)》から《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》。このときこちらも既に次のターン揃うことが決まっていて、《詩神の器/Muse Vessel(DIS)》を絶対に通したかったし、《差し戻し/Remand(RAV)》でその後のナベの動きを1ターン止めることができるかもしれなかったので《差し戻し/Remand(RAV)》を撃たずにスルー。ここは微妙なところだが、フルタップになってしまうかもしれないが《詩神の器/Muse Vessel(DIS)》は一応確実に置けるので《差し戻し/Remand(RAV)》をしておくプランもあった。モリカツさんにあとでそれを指摘された。正直どっちが正解かはわからない。マジックは難しい。
で、《詩神の器/Muse Vessel(DIS)》は通すもその時のナベのハンドが完璧で、《連絡/Tidings(9ED)》《併合/Annex(ONS)》+豊富なカウンターという感じで何も出来ず負け。

正直デッキ相性は悪くないはずだったがナベに勢いがあった、としか言えない。あのときのナベは明らかにスイスラウンドのナベとは違ってた。そしてやはり、ナベが優勝した。《悪魔火/Demonfire(DIS)》トップした瞬間は思わず息をのんだ。
ナベは本当に強い。
PT横浜では一緒に出場することが決まっているから、どこかでまた対戦する機会があるかもしれないし、そのときのためにまたひたすら練習を積もうと思う。
もちろんナベに限らずPT横浜は世界各地から構築の強い人が集まってくる。そんな人たちに負けないように頑張りたい。

最後に、ナベおめでとう!
ここからは京都滞在日記ということも含めて日記っぽく。

京都駅から電車を乗り継いで会場最寄り駅の東山へ。
宿は東山から徒歩7分、会場まではそこから徒歩3分というスーパー好立地。結局この宿はマジックプレーヤーだらけになったというw
ところで、練習のために出た直前GPTで、1つ不安が生まれてしまった。
それは、プロジェクトXを相手に全然練習をしていなかったということ。それもそのはずで、《サッフィー・エリクスドッター/Saffi Eriksdotter(TSP)》⇒《墓所の勇者/Crypt Champion(DIS)》のコンボが成立しても、「以下略して6.0×10の23乗のライフ得ます」とか言うことができないMOではプロジェクトXがいるはずもなく、つまりプロジェクトXを相手に実戦を経験していないわけ。
2戦目でこのプロジェクトXを踏み、なんとか勝ちはしたもののデッキの動きや入っているカードがあまりよくわからなくて、本戦で踏んだら大変だなぁと思ってた。

本戦当日は3byeの間に名前的にいいし清水寺に行こうかと思ったけど、流石に遠い、めんどくさい、寒い、などの理由で諦めた。
代わりに「今日は清水の舞台から飛び降りるつもりでプレイングしよう」ということにした。強引である。

以下、本戦のレポート〜

Round1〜3 Bye

Round4 グルールビート 〇×〇
隣にAKKA大明神と浅原さんがいてビビる。
1本目 相手先手だが1tには《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GPT)》のみ。2tに《ケルドの匪賊/Keldon Marauders(PLC)》が出るがこれを《根の壁/Wall of Roots(TSB)》で受け止めることに成功。3tの《獣群の呼び声/Call of the Herd(TSB)》を《撤廃/Repeal(GPT)》でさばき、それが《根の壁/Wall of Roots(TSB)》を呼び込んで気づいたら場に4体の《根の壁/Wall of Roots(TSB)》が。《絹鎖の蜘蛛/Silklash Spider(ONS)》も加わって完全に相手の攻撃をシャットアウトし、最後は《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》で勝ち。
2本目 1t《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》2t《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》でこちらは《根の壁/Wall of Roots(TSB)》引けず攻撃を受け続け圧敗。
3本目 相手1マリガンから1t2tも土地を置くのみ。対するこちらは初手に《根の壁/Wall of Roots(TSB)》をキープできて、3tに《血染めの月/Blood Moon(CHR)》を置かれるも《島/Island(TSP)》と《森/Forest(TSP)》を両方引いてほとんど影響なくて勝ち。

Round5 ごるがりーにょ(青黒緑コン 有田さん)〇〇
もともとは猫先生のデッキ。というわけで入っているカードはほとんど知ってた。
1本目 相手マリガン。3ターン目に《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(TSB)》が出てしまうが、《迫害/Persecute(USG)》を通そうと動いてきたところでこれをカウンターして相手がフルタップになったところで《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》をトップして勝ち。ツイてた。
2本目 相手マリガン、こちらダブルマリガン。またも《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(TSB)》が出てしまうがトロンが揃い、《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》を裏で出して《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》を構えると《最後の喘ぎ/Last Gasp(RAV)》。《意志を曲げる者/Willbender(LGN)》持ってきて跳ね返そうとしたら投了された。

Round6 トリコ(IR) 〇〇
1本目 早々にトロンが揃い、《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》で押すが《破綻/Bust(PLC)》を撃たれる。
手札に土地を残していたのでそのまま死ぬことは無かったが、IRがそのあとひたすらランドを引き続けてしまい勝ち。
2本目 IRがトリプルマリガンしてしまい、マジックの闇に飲まれてしまった。

Round7 青黒コン変異型(イヤナガ) 〇×〇
1本目 イヤナガの土地が止まり、こちらはトロンが揃う。そのままやりたい放題やって勝ち。
2本目 互いにマリガンするもイヤナガは順調で、こちらの攻撃を全部さばかれてしまい、負け。
3本目 イヤナガの土地が《幽霊街/Ghost Quarter(DIS)》《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef(TSP)》でしばらく止まってしまいその間にドロースペル連打してアドバンテージを取って勝ち。

Round8 青黒コン 〇〇
1本目 またも早めにトロンが揃って《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》変異。相手が焦って《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》をプレイしたところで《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》から《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》持ってきてロック完了。
2本目 初手でトロンが揃ってて、《差し戻し/Remand(RAV)》に《根絶/Extirpate(PLC)》を撃たれたりするが《巻き直し/Rewind(USG)》が強く、《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》の変異や《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》でちくちく削って勝ち。

Round9 ジョダーイゼットロン(N藤君) 〇〇
1本目 内藤君のトロンが4ターン目に揃って焦るも《ジョダーの報復者/Jodah’s Avenger(PLC)》を《マナ漏出/Mana Leak(STH)》することに成功し、こちらは《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》でビートしてそのまま勝ち。赤マナが事故ってたらしかった。
2本目 互いに牽制しつつ《併合/Annex(ONS)》で仕掛け、《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》で攻撃するが《砕岩を食うもの/Detritivore(PLC)》でトロンを崩されてテフェリーも出されてピンチに。だがそこから《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》⇒《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》と引き込んで勝利。

というわけで日本選手権に引き続き初日全勝を収めることが出来た。この日は正直バカヅキだった。普段あまり揃わないトロンがガンガン揃ってた。初手で揃うとかどんだけやねん。

                ⇒その4 ナベ編へ続く
直前編は短め。

・100人組み手
GP京都はスタンダード。つまり所謂トッププロたちはほとんど練習をする時間が無いレギュレーション。
ということは普段から慣れ親しんでいる僕たちが勝つには最も良いチャンスだと思い、GP京都に向けて「サイドボードも入れた実戦を100戦以上する」ことを目標に練習を始めた。
普段練習をすると割とサイドボードはおろそかにされるが、世界チャンプの三原さんはいつもサイドボードまで入れた練習を欠かさないという。なかなか普段はサイドボードまで入れるのは億劫だったりするので、MOはその練習をする場に最も適していた。
その結果が当日記の「構築メモ」である。
様々な調整を経て70勝30敗。3Byeで勝率7割ということは、およそGPは3敗〜4敗くらいというレベル。調子がよければトップ8も狙えるか、ということで結果としては満足していた。
というか、調整を経るごとに成績は良くなっていったので、かなり自信はついた。この練習がなければGP京都で結果を残すことは出来なかったと思う。
ちなみにこの方法はPT横浜でも使おうと思っている。

・誰かセル使ってよ
僕のまわりでは「セルはいける」という空気ではあったが、「セルはめんどくさい。もっと簡単に勝てるデッキがいい」という声もかなりあった。とりあえずまつまさ先生は使ってくれることが決まっていたのだが、結局僕のデッキとほとんど同じ構成で出たのは彼だけだった。

・完全体へ

調整を経て、とりあえず「完全体」にしたセルがこれである。
セル完全体
4《ウルザの鉱山/Urza’s Mine(CHR)》
4《ウルザの塔/Urza’s Tower(CHR)》
4《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant(CHR)》
4《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》
4《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast(9ED)》
1《島/Island(TSP)》
1《森/Forest(TSP)》
1《シミックの成長室/Simic Growth Chamber(DIS)》
4《シミックの印鑑/Simic Signet(DIS)》
4《根の壁/Wall of Roots(TSB)》

3《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》
2《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》
1《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》
1《意志を曲げる者/Willbender(TSB)》
1《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》
1《絹鎖の蜘蛛/Silklash Spider(ONS)》
1《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk(PLC)》

2《調和/Harmonize(PLC)》
4《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》
2《マナ漏出/Mana Leak(STH)》
4《差し戻し/Remand(RAV)》
3《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》
4《撤廃/Repeal(GPT)》
SB
4《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》
4《スパイクの飼育係/Spike Feeder(TSB)》
1《意志を曲げる者/Willbender(TSB)》
1《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》
1《詩神の器/Muse Vessel(DIS)》
2《巻き直し/Rewind(USG)》
2《併合/Annex(ONS)》

《スパイクの飼育係/Spike Feeder(TSB)》論
もう何度聞いたかわからない「スパイクとか緑緑出ないし出ても1点くらいくらいそうだから《ボトルのノーム/Bottle Gnomes(9ED)》積めよ」という質問。
ここだけは自信を持って言うが、セルのサイドボードに《ボトルのノーム/Bottle Gnomes(9ED)》を積むのは有り得ない。
根拠は色々だが、とりあえず場に出ることが確定するなら4点ゲインのスパイクに軍配が上がる。ダメランから1点喰らうとしても、スパイクはパワー2を持っており、《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》で場をコントロールすることが前提の、対ビートダウンのサイドボード後では殴れるということは意外に重要である。カウンターを移す能力はトロンが揃ったときのマナバーンを防いだりという使い方が主だが決して無駄ではない。
唯一《ボトルのノーム/Bottle Gnomes(9ED)》が勝っている点は《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》を止められるということだが、同時に《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan(GPT)》の的にもなること、《クローサの掌握/Krosan Grip(TSP)》撃たれたら目も当てられないことなどを考慮すれば《スパイクの飼育係/Spike Feeder(TSB)》が勝っている。
ちなみにセルのマナソースを数えると青マナより緑マナのほうが多く入っている。普通のトロンのマナの感覚とは違うのである。

サイドにテフェリー、巻き直し
青黒コンが多いMOではテフェリーがメインに必要だが、MOほど青黒コンが多くないリアル世界ではテフェリーは無くてもなんとかなる。それよりも《神の怒り/Wrath of God(9ED)》《滅び/Damnation(PLC)》に強い《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk(PLC)》を優先した。《カルシダーム/Calciderm(PLC)》を止められる点も見逃せない。
《巻き直し/Rewind(USG)》は恐らくセルに投入したのは自分だけだと思う。このカードは元々《計略縛り/Trickbind(TSP)》のスペースだったのだが、《計略縛り/Trickbind(TSP)》があまりにもドラゴンストーム専用すぎるし、どうせドラゴンストームで一番怖いのが《万の眠り/Gigadrowse(GPT)》、ということならトリコやトロンなどにも強い《巻き直し/Rewind(USG)》が良いだろうという結論に至った。

4枚目の《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》
このスペースはもともと対緑単最終兵器、《運命の盗人/Fortune Thief(TSP)》だった。
こいつは《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》から持ってくる専用のカードで、引いたら涙呑んで変異しろ、という大味なカード。緑単にしか効かないため緑単がいなければ意味が無いのだが、前日トライアルの様子を見る限り果たして緑単はほとんどいなかった。3Byeのラインで当たることはおそらくないだろうと判断し、ここを追加の《併合/Annex(ONS)》か《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》で悩んで《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》を選択した。《併合/Annex(ONS)》にしてもよかったのだが、コントロール相手では抜くものがもうないためそれは見送った。
完全体セルが本当に完全体なら、ブチギレた悟飯でも踏まない限り勝てる。そんなことを言いながらGPが始まった!

⇒その3、本戦日記編へ続く
写真がどう見ても《エイトグ/Atog(MRD)》です本当に(ry

京都から帰還しました。疲れましたが色々書きたいと思ってたことは多いので書こうと思います。

・時はFinals前まで遡る。

各地のFinals予選で《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》と《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》のコンボを利用したデッキが結果を残し、MOでもPicklesが現れ始めた頃。
そろそろScryb&Forceに限界を感じ始めていた僕は、新しいデッキを作るべくMOを起動していた。
大体どのデッキも《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》から《神秘の指導/Mystical Teachings(TSP)》でコンボを揃える形になっており、そのためのマナをトロンや貯めランドで補っていたことに気づいたので、とりあえず世界選手権の青白トロンに上記のカードを突っ込んでみることから始めた。ちょうどこのときの形がFinals優勝の青白トロンとほぼ同じようなレシピだったりする。

だがしかし、《神秘の指導/Mystical Teachings(TSP)》は《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》を場に残していなければクリーチャーをサーチすることができない。この前提条件があまりに面倒だということで、何かもっと簡単にクリーチャーをサーチすることはできないものか、、、と思ったところで閃いたのが《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》だった。

《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》といえばゾルゲやぞんびが草の根大会で《根の壁/Wall of Roots(TSB)》から撃っていたのが印象深い。あまりに相性がいい《根の壁/Wall of Roots(TSB)》は投入が確定し、《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》と相性がいい《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》の投入も決まった。マナ基盤はウルザトロンで補うことにした。色マナの不安はあったが、青緑のチャージランドがないので割と仕方ない。

こうして青緑トロンの原型が作られた。Finals前夜である。

4《ウルザの塔/Urza’s Tower(CHR)》
4《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant(CHR)》
4《ウルザの鉱山/Urza’s Mine(CHR)》
4《繁殖池/Breeding Pool(DIS)》
4《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast(9ED)》
2《島/Island(TSP)》
1《ウルザの工廠/Urza’s Factory(TSP)》

4《シミックの印鑑/Simic Signet(DIS)》
4《根の壁/Wall of Roots(TSB)》

3《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》
2《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》
2《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》
2《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》
1《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》
1《意志を曲げる者/Willbender(TSB)》

4《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》
4《差し戻し/Remand(RAV)》
4《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》
3《熟慮/Think Twice(TSP)》
3《撤廃/Repeal(GPT)》

・試運転
とりあえずMOで組んで回してみると、《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》の組み合わせはビートダウンのほとんどの生物をシャットアウトできることに気づいた。
《サルタリーの僧侶/Soltari Priest(TSB)》だけは止まらないが、サイドボードから《鋸刃の矢/Serrated Arrows(TSB)》で対策できる。
コントロールにも、《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》の単体の性能は言うまでも無く、《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》とのコンボは凶悪で、太陽拳には特に相性が良いことが分かった。
懸念材料の1つだった《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》の緑緑緑というコストも、《根の壁/Wall of Roots(TSB)》がいれば簡単にクリアできるし、そうでなくともトロンデッキというのはもともと《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir(TSP)》が使われてることだし、青青青が出るなら緑緑緑も出るでしょ、ということで問題はないと判断することに。
何よりも、このデッキは動きが面白い。例えば《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》が場にいるときに《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》で《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》を持ってきて呪文をカウンターしたり、
《セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit(TSP)》を表にしてそこから即《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》を撃って《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》を呼んできたり、《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》を伏せておいて《召喚の調べ/Chord of Calling(RAV)》から《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》ロックをいきなり決めたり・・・。
使っていて面白いというのは、強さは置いておいて、調整するモチベーションとして最も大事なことだと思う。

で、このデッキを持ってオーガのFNMへ。Finals前夜ということで世界チャンプの三原さんがいたりしてびっくりしつつ、このデッキをお披露目してみると、三原さんのデッキがナシフトロンだったということもあって圧勝だった。
このときはただのデッキ相性だと思い、「ネタで作ったデッキがなんか勝っちゃったよ」程度だった。

・年が明けて
Finalsが塩水・ヴェズーヴァコンボの勝利に終わり、やはり青緑トロンの可能性を感じずにいられなかった僕はMOでひたすら調整を続け、8人構築などで使ってもとりあえず勝てるレベルになってきたのでPWCに持っていくことにした。
このときにデッキ名は「セル」に決めた。《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》が色んな技を使うというのが由来であるが、ぶっちゃけこじつけである。
で、PWCの結果はボロスには負けたがZooに先手取られて《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》⇒《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》《サバンナ・ライオン/Savannah Lions(9ED)》⇒《密林の猿人/Kird Ape(9ED)》《番狼/Watchwolf(RAV)》みたいなことをされても勝てた、というのが割りと大きな自信になったので、やはり調整はやめずに続けてみた。

・ってかトロン必要なのか?
MOで調整をしているときに思ったのは、僕が使うからなのかどうかは知らないのだがトロンが全然揃わないということだった。
揃わないトロンはただのゴミなので、それならばいっそ抜いてしまってはどうか?という発想に行き着き、トロンを抜いて不足しそうなマナはお帰りランドで補ってみることにした。

が、現実は厳しく、それでは他のトロンやコントロールに歯が立たなくなるだけだった。トロン強すぎるよ!
というか、トロンがなくても結局色事故は時々起こす。どうせ色事故を起こすならトロンがワンチャンス揃うかもしれないほうがいいのでトロンは復活した。

ちょうどこの頃MOでIPAQTがあったのでこれに勝つことを目標に調整を続け、色々な人にデッキを教えてみたりして、ついに安定して勝てるようになってきた。
対ビートダウンやドラゴンストームのメインはきついが、それ以外ではかなりの確率で勝てるようになり、当時全盛だった青黒コンにも相性がよかったのでメタにも合っていた。

・GPTでの活躍
京都での3byeを目標にレーティングをセルで稼ぐことにすると、GPTでAKKA大明神とナベがセルを使ってくれることになった。
僕自身はまつがん先生やキムタクのトスのおかげもあって3byeをレーティングで獲得でき、ナベはそのまつがん先生を倒して3byeを獲得した。
AKKA大明神はマジックの闇に飲まれてしまったようで残念な結果に終わったが、とりあえずデッキは「いける」という結論になった。

・次元の混乱発売
次元の混乱の発売で、とりあえず《調和/Harmonize(PLC)》は入るのが確定していた。GP京都では次元の混乱が入るということで、「次元の混乱のカードをうまく使った人間が勝つ」というのは明らかなので、もっと他のカードはないものか、と探していたら《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk(PLC)》に行き着いた。こいつは《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》との相性が無茶苦茶良く、環境に溢れるであろう《神の怒り/Wrath of God(9ED)》《滅び/Damnation(PLC)》にとんでもなく強いカードだった。
だが問題はトリコロールが増えたことによる《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》の増加だった。セルは構成上飛行クリーチャーに対する対処は《塩水の精霊/Brine Elemental(TSP)》で止めてしまう、というのだったのだが、《稲妻の天使/Lightning Angel(TSB)》は警戒を持っているのでこの方法では対策できない。また、あまりメジャーなカードではないが《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》は2マナというとんでもないコストであることもあり、このデッキのキラーカードだった。
セルを倒したいならメインないしサイドに《セラの報復者/Serra Avenger(TSP)》を4枚。
この頃MOでは緑単が繁殖し、《スクリブのレインジャー/Scryb Ranger(TSP)》《シラナの岩礁渡り/Silhana Ledgewalker(GPT)》がどうしようもない状態では太刀打ちができなかった。
だがしかし、「困ったときは基本セットを見直せ」という格言が大分前に提唱されている。そして見つけられた《絹鎖の蜘蛛/Silklash Spider(ONS)》はセルの弱点を見事に補強してくれたのだった。《石覆い/Stonecloaker(PLC)》をメインに積んだボロスが増えていることもあり、《絹鎖の蜘蛛/Silklash Spider(ONS)》がメインボードに居座るのにそう長い時間はかからなかった。
また、やはりビートダウンはもっと対策しておくべきかと踏んで投入をした《マナ漏出/Mana Leak(STH)》が、実はトリコに一番効いたりすることが発覚。メタもトリコを中心に動き始めていた京都直前、GP京都はかなり期待できるものと思えてきたのだった。

                ⇒その2(直前編へ続く)

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