ギルドパクトによって白黒関連の土地が導入されて、
ヤマコンは安定性を獲得して更なる強さを見せ付けることはもはや明らかでした。

しかし、そこにグルール系のビートダウンが立ちはだかる。

そもそもヤマコンはボロスのようなウィニー+大量の火力という構成は苦手としており、サイドからの《清麻呂の末裔/Descendant of Kiyomaro(SOK)》でなんとか勝っていたというレベルだったのです。
グルール系のビートダウンはボロスよりもさらにクロックが大きく、ヤマコンも早急にこれに対応する必要がありました。

そこで目をつけたのが《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》です。

リアニメートを1つのコンセプトとしていたヤマコンには《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》はうってつけでした。
出るだけでアドバンテージになり、グルールの生物は全て相打ち以上に持っていくことができました。

また、グルール系のビートダウンの隆盛によって、いつしか《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star(CHK)》のスペースは《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star(CHK)》に変わっていきました。
《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star(CHK)》の1ターンよりも、5点のライフのほうがグルール系には効くからです。

こうしてヤマコンは全く違うデッキに生まれ変わっていきました。
ヤマコン生みの親のY先生は《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》の使用枚数を抑え1枚、《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star(CHK)》を不採用だったのに対し、
シミチンはそのスペースに上記のカードを投入していきました。

また、《ディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelganger(RAV)》はリアニメートではあっても「場に出る」効果ではないので抜け、
《迫害/Persecute(8ED)》も《信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)》や《屈辱/Mortify(GPT)》のスペースに変わりました。

このデッキは《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》=《ハゲ天使/Skin-Headed Angel(GPT)》をゾンビ化することを「太陽拳」と勝手に命名したシミチンによって太陽拳と名づけられました。

この《絶望の天使/Angel of Despair(GPT)》をゾンビ化するコンセプトはぞんびが自身のデッキ「ちゅ〜ごく」で特化してます。
「ちゅ〜ごく」はなんと《御霊の足跡/Footsteps of the Goryo(SOK)》まで投入しており、その結果《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats(8ED)》や《金切り声の混種/Shrieking Grotesque(GPT)》を使うオルゾフビートに対して驚異的な相性を誇りました。

以下は初期の太陽拳のレシピです。

土地 23
5《平地/Plains(UNH)》
2《島/Island(UNH)》
1《死の溜まる地、死蔵/Shizo, Death’s Storehouse(CHK)》
3《湿った墓/Watery Grave》
3《神無き祭殿/Godless Shrine(GPT)》
2《アダーカー荒原/Adarkar Wastes(7E)》
1《地底の大河/Underground River(7E)》
3《オルゾフの聖堂/Orzhov Basilica(GPT)》
1《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct(RAV)》
1《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well(SOK)》
1《取引の教会、オルゾヴァ/Orzhova, the Church of Deals(GPT)》
印鑑6
3《ディミーアの印鑑/Dimir Signet(RAV)》
3《オルゾフの印鑑/Orzhov Signet(GPT)》

生物7
3《夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star(CHK)》
3《ハゲ天使/Skin-Headed Angel(GPT)》
1《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror(CHK)》

ソーサリー 11
4《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》
4《神の怒り/Wrath of God(8ED)》
1《頭蓋の摘出/Cranial Extraction(CHK)》
2《ゾンビ化/Zombify(8ED)》
インスタント 10
2《地底街の手中/Clutch of the Undercity(RAV)》
4《屈辱/Mortify(GPT)》
4《差し戻し/Remand(RAV)》
エンチャント 3
2《信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)》
1《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena(AP)》

SB
4《清麻呂の末裔/Descendant of Kiyomaro(SOK)》
1《複写作成/Mimeofacture(GPT)》
2《信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)》
2《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All(CHK)》
2《迫害/Persecute(8ED)》
1《悪夢の虚空/Nightmare Void(RAV)》
1《頭蓋の摘出/Cranial Extraction(CHK)》
2《猶予の石/Moratorium Stone(GPT)》

この頃特に問題になっていたのは以下の2点
1.青マナが事故る
2.ドローが細くて土地を引きすぎる

それは当然で、《神の怒り/Wrath of God(8ED)》を安定して撃つため従来のヤマコンよりも印鑑を増量したぶんマナソースが多くなっているからです。
そうした理由で、《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena(AP)》の増量や青マナの増量が急がれた。
また、印鑑6枚+差し戻し4枚の構成では土地が22枚でも充分に回ることもわかったので、GPTの段階では土地1枚が追加の《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena(AP)》になりました。

この結果、オルゾフビートと緑白黒には事故と引きぬるで負けたものの他のデッキには全て勝つことができました。

コメント

たく
たく
2006年4月11日4:22

太陽拳とかいらないから今のヤマコン載っけてヨw

ムネオ

シミチン
シミチン
2006年4月12日12:51

>ムネオ
今のヤマコンはだいぶ太陽拳に近くなってた
ヨウセイ→こくしょうだったし
けどアリーナ積んでないから弱い。

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