The Finals 2007 初日編
2007年12月23日コメント (6)メタの中心はどう考えても黒緑エルフ
誰もが分かっていたことで、誰もがそれを意識してFinalsのスタンダードに挑んだことだろう。世界選手権での日本勢の活躍を考えればそれは火を見るより明らかだ。
それならば、と手が伸びるのが青黒のマネキンデッキである。だが、このデッキは致命的な点がいくつかある。
まずは《時代寄生機/Epochrasite(FUT)》の採用だ。正直、このカードは何故採用されているのか未だ不明である。《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》《不敬の命令/Profane Command(LRW)》をはじめとする畏怖対策、苦手とする《樹上の村/Treetop Village(ULG)》対策と言う意味ではデッキに合っているが、《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》で吊り上げるというコンセプトには全く沿っていない。同様の理由で《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》も微妙であろう。あまりの2マナ域の弱さに《精神石/Mind Stone(WTH)》が採用されるのが最近では普通だ。
今回のFinalsでも黒緑がメタの中心であったにもかかわらず、上記の理由からデッキパワーが劣っているのは明らかであったため、マネキンは総じて負け組みとなっていた。
だが、《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》は明らかに緑黒エルフに対してのソリューションであり、それをマネキンするという行動は非常に強力だ。その部分は見捨てておくわけにはいかない。
これらのことをまとめて考えれば当然、辿りつくのは《根の壁/Wall of Roots(TSB)》しかない。
通常マネキンが採用している2種類の2マナ域はあまりに弱い。だがこの2つの部分の仕事を《根の壁/Wall of Roots(TSB)》は同時に担うことができ、空いたスロットにカードを足すことが出来るのだ。
そして緑を足すことによってエルフキラーとして定評のある《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf(LRW)》も採用できる。
そして3色の不安定さは《護民官の道探し/Civic Wayfinder(RAV)》によってある程度は解決できる。
更に、これは持論だが《原初の命令/Primal Command(LRW)》は《不敬の命令/Profane Command(LRW)》と直接対決をしたと仮定した場合、カードパワーで勝ることができる。たとえばX=7でルーズライフとクリーチャー除去で《不敬の命令/Profane Command(LRW)》を撃たなければ、カードアドバンテージでは《原初の命令/Primal Command(LRW)》のほうが強いのだ。
唯一畏怖+ルーズライフの直接火力モードだけが厳しくなる可能性があるが、それは場で優位を得ていれば大した被害にならないことのほうが多いことは実感してもらえると思う。
そしてデッキの最後を締めくくるのは、当然
《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk(PLC)》
の他にはあるまい。このクリーチャーこそが《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》して最も強いクリーチャーであり、その動きこそが「環境最強」であろう。
以上踏まえてデッキを作り調整に調整に調整に(中略)調整に調整に調整を重ねた結果、レシピはこのようなものと相成った。
"Galaxy"
4《涙の川/River of Tears(FUT)》
4《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace(LRW)》
4《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast(9ED)》
3《冠雪の島/Snow-Covered Island(CSP)》
2《冠雪の森/Snow-Covered Forest(CSP)》
1《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
3《樹上の村/Treetop Village(ULG)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》
1《ロノムの口/Mouth of Ronom(CSP)》
1《霜の湿地/Frost Marsh(CSP)》
4《根の壁/Wall of Roots(TSB)》
4《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
4《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》
3《護民官の道探し/Civic Wayfinder(RAV)》
3《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
2《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf(LRW)》
2《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》
1《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》
1《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk(PLC)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
2《北方行/Into the North(CSP)》
3《原初の命令/Primal Command(LRW)》
4《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》
1《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
1《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》
SB
4《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》
3《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
2《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》
1《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore(5DN)》
2《根絶/Extirpate(PLC)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
どうみても1枚ざしの《不敬の命令/Profane Command(LRW)》や《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》が怪しさをかもし出しているが、調整の結果なので仕方が無い。どちらも黒黒を要求し、青緑メインタッチ黒という構成をとっている以上あまり枚数は増やせないのだ。かといってどちらか片方に絞ることも出来なかった。この2枚のカードは強すぎる。普段自分はこうした怪しいバランスのことを「宇宙バランス」と呼んでいるので、デッキ名は"Galaxy"にした。「銀河」じゃねーかとかいうツッコミは一切受け付けない。SpaceとかCosmoとかUniverseとかはカッコ悪いじゃん。3つ目とかちょっと間違えたら大学じゃねーかw
そんなことは置いておいて、各種デッキとの相性差はこんな感じである。
VS 緑黒エルフ
8−2である。
勝率8割は嘘ではない。実際それくらいのマッチ勝率はある。普通のマネキンの動きに加えてさらに《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf(LRW)》まで採っているのだから当然の帰結だ。
VS マネキン
5分という結論が出た。ぶっちゃけ《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(TSB)》次第である。先手3ターン目に出されて《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》で援護されるのが典型的負けパターンであるが、それにうまく対処できれば説明したとおり《原初の命令/Primal Command(LRW)》は《不敬の命令/Profane Command(LRW)》に勝るのでその差が如実に出る。相手のデッキの《時代寄生機/Epochrasite(FUT)》《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》などは《根の壁/Wall of Roots(TSB)》の前にはゴミに等しい。相手はこのさっさとサイドアウトしなければならない8枚を恨めしく思いながらメインボードを戦うということを考えれば、5分より少し相性はいいかもしれない。
VS Big Mana
6−4である。
メインボードは確実に先手ゲーである。十数回を越えるメインボードのデュエルを行った結果、常に先手が勝っていたのだから間違いない。ダイスロールで勝てばメイン勝ち。負ければメイン負け。これは《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(SCG)》の強さが先手後手によってかなり変化するということに起因する。
サイドボード後は《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》がひたすら刺さりまくる。このカードのおかげで仮に後手であっても勝てるデュエルがいくつかある。
VS 青単
3−7である。
流石にこんなデッキで対青単のメインボードを勝とうなんて甘いことは考えちゃいない。たまに《樹上の村/Treetop Village(ULG)》とかで勝てたりするけど。
サイド後なんとか4−6になるかというところだが、それでも厳しいことには変わりない。
VS フェアリー
5分である。メインは流石に厳しいが、やはりサイド後《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》を入れるだけで相性が劇的に変わる。
相手のデッキパワーがそれほど高くないこともあいまって、負け越しはしていない。
VS ドラゴンストーム
8−2である。
どんだけバウンスすりゃ気が済むのかと。サイドから《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》まで入って負ける要素はもはやぶん周り4キルのみだろう。
ここから先は調整相手にとっていないので脳内。
VS リアニメート
5分である。
ぶん周りは厳しいものがあるが、土地を攻めるのは有効だし、《原初の命令/Primal Command(LRW)》で墓地対策も可能だ。サイドボードの《根絶/Extirpate(PLC)》を増やせば楽に勝てるだろう。
以上がこの1ヶ月くらいの調整の結果得たものだ。予選に持ち込んだときとは細部がかなり異なっており、予選ではふるわなかったが納得のいく形に仕上がった。このデッキを持って、俺は有終の美を飾ってみせる!
1回戦 マネキン 〇×〇
1本目 相手の動きが芳しくなく、こちら4tに《原初の命令/Primal Command(LRW)》のぶんまわりで勝ち。
2本目 《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》からの《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》に対処できず死亡。
3本目 時間がギリギリだが、《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》(対象《噛み付く突風、ウィドウェン/Wydwen, the Biting Gale(LRW)》)を、相手が墓地に《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》を残していた上に《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》を持っていたので手札に戻さず。だがその《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》にスタックで《根絶/Extirpate(PLC)》を突き刺して、時間ギリギリで《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》をサーチしてきて勝ち。
2回戦 青単ピクルス ××
1本目 序盤の攻防の末、相手のライフは4でこちらの手札は《不敬の命令/Profane Command(LRW)》《原初の命令/Primal Command(LRW)》《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》と揃い、相手の場には《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》と《水深の予見者/Fathom Seer(TSP)》が要る状況。マナがUUしか立っていなかったため、《ルーンのほつれ/Rune Snag(CSP)》をケアしてのX=4の《不敬の命令/Profane Command(LRW)》で、仮に《否定の契約/Pact of Negation(FUT)》をもたれていても次のターンにまた同じ状況になって手札の後続が通ると思っていたら《論理の結び目/Logic Knot(FUT)》を撃たれてカウンターされ、そのまま削りきれず負け。
2本目 時間無くてガン攻めするも流石に届かず途中で心折れる。
3回戦 緑黒エルフ 〇〇
1本目 後手ながらも序盤を《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》などで防ぎ、相手の《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf(LRW)》を
対消滅するなどして耐えて《原初の命令/Primal Command(LRW)》からアドバンテージ取りまくって勝ち。
2本目 初手が《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》3枚で、《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》からこれを《根絶/Extirpate(PLC)》されるもその後の行動があまり強くなくて飛行で攻めて勝ち。
4回戦 緑黒エルフ 〇×〇
1本目 《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》の教科書どおりの展開で勝った気がする
2本目 ブン回られて死んだ気がする
3本目 お互い捌きあって、相手の場に《樹上の村/Treetop Village(ULG)》が2枚と《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(MRD)》、こちらに《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore(5DN)》と《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》があるが手札が1枚(《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》)を必死に抱えて維持する状況。途中引いてきた《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》をプレイするにもマナを立たせられず、それすらも捨ててしまう展開。ここは引いたら即プレイしてしまうほうがよかった。結局相手のライフは充分にあり、長引くようなら致命的なスペルを引かれる危険性も高いからだ。
だが結局《眼腐りの終焉/Eyeblight’s Ending(LRW)》を1枚引かれただけでなんとか殴りきる。
5戦目 Trauma Before Chirstmas(にゃがさん)〇×〇
デッキチェックが入ってにゃがさんにゲームロス。スリーヴの長さが違ってて、マークドになってしまったらしい。スリーヴ工場のオバちゃんはちゃんと同じ長さに作ってもらいたいものだ。
2本目からスタート。序盤の《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(EXO)》などが除去できず、《心の傷跡/Traumatize(ODY)》が通ってしまいそのまま逆転不可能な場を作られて負け。
3本目 《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》や《原初の命令/Primal Command(LRW)》で相手の秘匿ランドを3回戻すなどしてマナを攻めて《心の傷跡/Traumatize(ODY)》を撃たれるもののこちらが《原初の命令/Primal Command(LRW)》でサーチした《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》がプレッシャーになっており大した被害にならず、後続をうまく捌いてかち。
というわけで初日はラッキーな部分もありながらも4−1でフィニッシュ。青単に負けてしまったのは仕方が無いが、勝てると思ったところから負けたので純粋に悔しかった。
だが4−1は決して目が無いわけではない。2日目の成績は如何に!?
2日目編に続く。
誰もが分かっていたことで、誰もがそれを意識してFinalsのスタンダードに挑んだことだろう。世界選手権での日本勢の活躍を考えればそれは火を見るより明らかだ。
それならば、と手が伸びるのが青黒のマネキンデッキである。だが、このデッキは致命的な点がいくつかある。
まずは《時代寄生機/Epochrasite(FUT)》の採用だ。正直、このカードは何故採用されているのか未だ不明である。《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》《不敬の命令/Profane Command(LRW)》をはじめとする畏怖対策、苦手とする《樹上の村/Treetop Village(ULG)》対策と言う意味ではデッキに合っているが、《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》で吊り上げるというコンセプトには全く沿っていない。同様の理由で《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》も微妙であろう。あまりの2マナ域の弱さに《精神石/Mind Stone(WTH)》が採用されるのが最近では普通だ。
今回のFinalsでも黒緑がメタの中心であったにもかかわらず、上記の理由からデッキパワーが劣っているのは明らかであったため、マネキンは総じて負け組みとなっていた。
だが、《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》は明らかに緑黒エルフに対してのソリューションであり、それをマネキンするという行動は非常に強力だ。その部分は見捨てておくわけにはいかない。
これらのことをまとめて考えれば当然、辿りつくのは《根の壁/Wall of Roots(TSB)》しかない。
通常マネキンが採用している2種類の2マナ域はあまりに弱い。だがこの2つの部分の仕事を《根の壁/Wall of Roots(TSB)》は同時に担うことができ、空いたスロットにカードを足すことが出来るのだ。
そして緑を足すことによってエルフキラーとして定評のある《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf(LRW)》も採用できる。
そして3色の不安定さは《護民官の道探し/Civic Wayfinder(RAV)》によってある程度は解決できる。
更に、これは持論だが《原初の命令/Primal Command(LRW)》は《不敬の命令/Profane Command(LRW)》と直接対決をしたと仮定した場合、カードパワーで勝ることができる。たとえばX=7でルーズライフとクリーチャー除去で《不敬の命令/Profane Command(LRW)》を撃たなければ、カードアドバンテージでは《原初の命令/Primal Command(LRW)》のほうが強いのだ。
唯一畏怖+ルーズライフの直接火力モードだけが厳しくなる可能性があるが、それは場で優位を得ていれば大した被害にならないことのほうが多いことは実感してもらえると思う。
そしてデッキの最後を締めくくるのは、当然
《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk(PLC)》
の他にはあるまい。このクリーチャーこそが《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》して最も強いクリーチャーであり、その動きこそが「環境最強」であろう。
以上踏まえてデッキを作り調整に調整に調整に(中略)調整に調整に調整を重ねた結果、レシピはこのようなものと相成った。
"Galaxy"
4《涙の川/River of Tears(FUT)》
4《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace(LRW)》
4《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast(9ED)》
3《冠雪の島/Snow-Covered Island(CSP)》
2《冠雪の森/Snow-Covered Forest(CSP)》
1《冠雪の沼/Snow-Covered Swamp(CSP)》
3《樹上の村/Treetop Village(ULG)》
1《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth(PLC)》
1《ロノムの口/Mouth of Ronom(CSP)》
1《霜の湿地/Frost Marsh(CSP)》
4《根の壁/Wall of Roots(TSB)》
4《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》
4《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》
3《護民官の道探し/Civic Wayfinder(RAV)》
3《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》
2《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf(LRW)》
2《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》
1《造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant(FUT)》
1《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk(PLC)》
1《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》
2《北方行/Into the North(CSP)》
3《原初の命令/Primal Command(LRW)》
4《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》
1《不敬の命令/Profane Command(LRW)》
1《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》
SB
4《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》
3《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》
2《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》
1《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore(5DN)》
2《根絶/Extirpate(PLC)》
3《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》
どうみても1枚ざしの《不敬の命令/Profane Command(LRW)》や《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》が怪しさをかもし出しているが、調整の結果なので仕方が無い。どちらも黒黒を要求し、青緑メインタッチ黒という構成をとっている以上あまり枚数は増やせないのだ。かといってどちらか片方に絞ることも出来なかった。この2枚のカードは強すぎる。普段自分はこうした怪しいバランスのことを「宇宙バランス」と呼んでいるので、デッキ名は"Galaxy"にした。「銀河」じゃねーかとかいうツッコミは一切受け付けない。SpaceとかCosmoとかUniverseとかはカッコ悪いじゃん。3つ目とかちょっと間違えたら大学じゃねーかw
そんなことは置いておいて、各種デッキとの相性差はこんな感じである。
VS 緑黒エルフ
8−2である。
勝率8割は嘘ではない。実際それくらいのマッチ勝率はある。普通のマネキンの動きに加えてさらに《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf(LRW)》まで採っているのだから当然の帰結だ。
VS マネキン
5分という結論が出た。ぶっちゃけ《影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltrator(TSB)》次第である。先手3ターン目に出されて《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》で援護されるのが典型的負けパターンであるが、それにうまく対処できれば説明したとおり《原初の命令/Primal Command(LRW)》は《不敬の命令/Profane Command(LRW)》に勝るのでその差が如実に出る。相手のデッキの《時代寄生機/Epochrasite(FUT)》《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》などは《根の壁/Wall of Roots(TSB)》の前にはゴミに等しい。相手はこのさっさとサイドアウトしなければならない8枚を恨めしく思いながらメインボードを戦うということを考えれば、5分より少し相性はいいかもしれない。
VS Big Mana
6−4である。
メインボードは確実に先手ゲーである。十数回を越えるメインボードのデュエルを行った結果、常に先手が勝っていたのだから間違いない。ダイスロールで勝てばメイン勝ち。負ければメイン負け。これは《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(SCG)》の強さが先手後手によってかなり変化するということに起因する。
サイドボード後は《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》がひたすら刺さりまくる。このカードのおかげで仮に後手であっても勝てるデュエルがいくつかある。
VS 青単
3−7である。
流石にこんなデッキで対青単のメインボードを勝とうなんて甘いことは考えちゃいない。たまに《樹上の村/Treetop Village(ULG)》とかで勝てたりするけど。
サイド後なんとか4−6になるかというところだが、それでも厳しいことには変わりない。
VS フェアリー
5分である。メインは流石に厳しいが、やはりサイド後《名も無き転置/Nameless Inversion(LRW)》《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》を入れるだけで相性が劇的に変わる。
相手のデッキパワーがそれほど高くないこともあいまって、負け越しはしていない。
VS ドラゴンストーム
8−2である。
どんだけバウンスすりゃ気が済むのかと。サイドから《瞬間凍結/Flashfreeze(CSP)》《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》まで入って負ける要素はもはやぶん周り4キルのみだろう。
ここから先は調整相手にとっていないので脳内。
VS リアニメート
5分である。
ぶん周りは厳しいものがあるが、土地を攻めるのは有効だし、《原初の命令/Primal Command(LRW)》で墓地対策も可能だ。サイドボードの《根絶/Extirpate(PLC)》を増やせば楽に勝てるだろう。
以上がこの1ヶ月くらいの調整の結果得たものだ。予選に持ち込んだときとは細部がかなり異なっており、予選ではふるわなかったが納得のいく形に仕上がった。このデッキを持って、俺は有終の美を飾ってみせる!
1回戦 マネキン 〇×〇
1本目 相手の動きが芳しくなく、こちら4tに《原初の命令/Primal Command(LRW)》のぶんまわりで勝ち。
2本目 《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》からの《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》に対処できず死亡。
3本目 時間がギリギリだが、《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》(対象《噛み付く突風、ウィドウェン/Wydwen, the Biting Gale(LRW)》)を、相手が墓地に《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》を残していた上に《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》を持っていたので手札に戻さず。だがその《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》にスタックで《根絶/Extirpate(PLC)》を突き刺して、時間ギリギリで《雲打ち/Cloudthresher(LRW)》をサーチしてきて勝ち。
2回戦 青単ピクルス ××
1本目 序盤の攻防の末、相手のライフは4でこちらの手札は《不敬の命令/Profane Command(LRW)》《原初の命令/Primal Command(LRW)》《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess(LRW)》と揃い、相手の場には《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter(TSP)》と《水深の予見者/Fathom Seer(TSP)》が要る状況。マナがUUしか立っていなかったため、《ルーンのほつれ/Rune Snag(CSP)》をケアしてのX=4の《不敬の命令/Profane Command(LRW)》で、仮に《否定の契約/Pact of Negation(FUT)》をもたれていても次のターンにまた同じ状況になって手札の後続が通ると思っていたら《論理の結び目/Logic Knot(FUT)》を撃たれてカウンターされ、そのまま削りきれず負け。
2本目 時間無くてガン攻めするも流石に届かず途中で心折れる。
3回戦 緑黒エルフ 〇〇
1本目 後手ながらも序盤を《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》などで防ぎ、相手の《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf(LRW)》を
対消滅するなどして耐えて《原初の命令/Primal Command(LRW)》からアドバンテージ取りまくって勝ち。
2本目 初手が《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》3枚で、《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》からこれを《根絶/Extirpate(PLC)》されるもその後の行動があまり強くなくて飛行で攻めて勝ち。
4回戦 緑黒エルフ 〇×〇
1本目 《叫び大口/Shriekmaw(LRW)》《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》の教科書どおりの展開で勝った気がする
2本目 ブン回られて死んだ気がする
3本目 お互い捌きあって、相手の場に《樹上の村/Treetop Village(ULG)》が2枚と《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(MRD)》、こちらに《剃刀毛のマスティコア/Razormane Masticore(5DN)》と《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》があるが手札が1枚(《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》)を必死に抱えて維持する状況。途中引いてきた《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》をプレイするにもマナを立たせられず、それすらも捨ててしまう展開。ここは引いたら即プレイしてしまうほうがよかった。結局相手のライフは充分にあり、長引くようなら致命的なスペルを引かれる危険性も高いからだ。
だが結局《眼腐りの終焉/Eyeblight’s Ending(LRW)》を1枚引かれただけでなんとか殴りきる。
5戦目 Trauma Before Chirstmas(にゃがさん)〇×〇
デッキチェックが入ってにゃがさんにゲームロス。スリーヴの長さが違ってて、マークドになってしまったらしい。スリーヴ工場のオバちゃんはちゃんと同じ長さに作ってもらいたいものだ。
2本目からスタート。序盤の《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(EXO)》などが除去できず、《心の傷跡/Traumatize(ODY)》が通ってしまいそのまま逆転不可能な場を作られて負け。
3本目 《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》や《原初の命令/Primal Command(LRW)》で相手の秘匿ランドを3回戻すなどしてマナを攻めて《心の傷跡/Traumatize(ODY)》を撃たれるもののこちらが《原初の命令/Primal Command(LRW)》でサーチした《誘惑蒔き/Sower of Temptation(LRW)》がプレッシャーになっており大した被害にならず、後続をうまく捌いてかち。
というわけで初日はラッキーな部分もありながらも4−1でフィニッシュ。青単に負けてしまったのは仕方が無いが、勝てると思ったところから負けたので純粋に悔しかった。
だが4−1は決して目が無いわけではない。2日目の成績は如何に!?
2日目編に続く。
コメント
シミチンさんが考察している通りマネキンにおいて、時代寄生機は噛み合っていない気がしていました。ファイレクシアの鉄足は3/4というサイズが嬉しいかなと思ったり。
私なりにマネキンを弄ってみたのですが、一瞬の瞬き入れれば美味しいなと思ったり、一瞬の瞬き使おうとすると序盤からマナが欲しいため、鉄足より根壁入れてみようとやって遊んでいるうちに五色に至りました。
しかし、大きな見落としがありました。
デッドウッドのツリーフォーク!!
試してみたいと思います。
駄文失礼致しましたm(_ _)m
《一瞬の瞬き/Momentary Blink(TSP)》は《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》と致命的にアンチシナジーなのが問題ですね(汗
《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk(PLC)》は環境最強生物だと主張してやまないので是非使ってあげてくださいw
このデッキはすばらしいと感じました。
しかしひとつ言わせていただきたいのは
「Universe」がカッコイイと思うのは私だけなのでしょうか?w
ありがとうございます。
どうしてもuniversityを連想してしまってw
というかuniverseは大学1年生時代のある種トラウマ的単語でもありますw
禿同。
英語苦手な僕にとっては、マジ心の傷跡って感じ。
2回戦で青単使ってた者です^^
シミチンさんのデッキ、読んでてすごい使ってみたくなりました!コピっていいですかね?
デッドウッドツリーフォークは俺も大好きなので、ぜひ広めていきたいと思います。w
では失礼しましたー。