「マジック」再び。 前半
2008年2月18日コメント (1)http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptkl08/finals
PTクアラルンプール決勝戦
ジョン・フィンケル vs マリオ・パスコリ
カバレッジスタッフのメンバーとして、我々の前を通り過ぎる膨大な量の情報を選り分けることは我々の仕事だ。我々が目撃してきた出来事、これらのうち有益なもの、面白いものを選んで提供することである。
この週末はカバレッジライターの夢、そして悪夢が一つになったものだった。これほどの価値あるストーリーが、同時に一緒に起こったことに我々が直面することなどそれほど頻繁にはない。
この週末起こった出来事は追いつくには多すぎると言っても良い。だが、我々はまだここにいる。週末は終わってしまうが、我々皆が本当に夢にまで見てきたストーリーがここにある。
「ジョニーマジック」が来た。
そう、再び。
以前の日曜日進出の舞台から何年も後、一度引退した「アメリカマジックでのベストプレイヤー」がもう一度プロツアーの決勝の席に着くということを考えるのは特筆すべきだ。
ジョンフィンケルに新たな伝説を加えるのか、それとも彼を下して自分自身の伝説にしてしまうのか、それはマリオ・パスコリの手にかかっている。
Game 1
フィンケルがマリガンを選択してゲームが始まる。そんなものは間違いなくプロツアー決勝ではお呼びではないものだろう。
パスコリの初動は《炎族の先触れ/Flamekin Harbinger(LRW)》で、《変わり身の狂戦士/Changeling Berserker(LRW)》を積む。これは今日一日彼のデッキで大活躍だったカードだ。フィンケルは《先触れ》を黙らせる《蚊の守り手/Mosquito Guard(MOR)》をプレイする。そしてこれが次のターンパスコリが《太陽弾けのシャーマン/Sunflare Shaman(MOR)》を召喚すると、これらを止める二重の活躍。
それでもダメージを与えたいパスコリは3ターン目《眼腐りの終焉/Eyeblight’s Ending(LRW)》でガードをおろす。フィンケルはパスコリのアップキープまで《やっかい児/Pestermite(LRW)》を出すのを待ち、一枚しかない沼をロックする。パスコリが2体のクリーチャーで攻撃したとき、フィンケルは《やっかい児/Pestermite(LRW)》と《炎族の先触れ/Flamekin Harbinger(LRW)》との交換を選択する。これによってパスコリは《狂戦士》でこれを覇権することができなくなるのだ。実際、使えそうな《シャーマン》を覇権しなければならない《狂戦士》をプレイするよりも、パスコリは《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》を代わりにプレイして後続の《狂戦士》を構えた。
フィンケルは《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》と《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》をテーブル反対側に繰り出す。《侵略者》が対処されなければ、のちのちの《狂戦士》を抑えることが出来る。無論、《狂戦士》のように速攻はないから、《狂戦士》が一度走ったときは《侵略者》は一旦「待て」の格好となってしまった。
フィンケルは族系には成功しなかったものの、《西風乗り》での攻撃を選択した。《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》が動きはじめたので、《変わり身の狂戦士》も止められる。だがフィンケルはそのほかのプレイ選択肢がなく、《侵略者》での防御に頼るしかなかった。一方パスコリも後続がなく、フィンケルに《狂戦士》をタップされるとただターンを返した。
フィンケルは《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》を《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》で公開、能力でそれを2度パンプする。《西風乗り》のスイッチが入り、一時的なフライヤーで5点パスコリに殴る。
フィンケルのエンドステップに、パスコリは《太陽弾けのシャーマン/Sunflare Shaman(MOR)》を《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》に投げた。これにより《変わり身の狂戦士/Changeling Berserker(LRW)》が監禁から解かれ、すぐに自由になったことを自分で祝って突撃開始。
結局フィンケルは《散兵》と《西風乗り》で《狂戦士》をブロックし、自分の《西風乗り》をダメージスタック後に《分散/Disperse(MOR)》した。《ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret(MOR)》を戦闘後に召喚したパスコリはターンを終了。
そしてフィンケルが場を再構築する番が来た。《キスキンの大心臓/Kithkin Greatheart(LRW)》と先ほどの《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》を送り込む。
フィンケルのエンド時にパスコリは《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》で《変わり身の狂戦士/Changeling Berserker(LRW)》を釣り、《ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret(MOR)》を覇権した。
《狂戦士》と《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》が血を求めて突撃、《火腹》は《大心臓》との相打ちでお望みどおりに。フィンケルのライフは5となり、《狂戦士》の射程圏内。
フィンケルは族系に失敗、つまり後続はない。
《西風乗り》はただのチャンプブロッカーに成り下がった。
フィンケルはカードを引くと、手札の2枚の土地を使って場にあった他の7枚の土地を片付けた。
Pascoli 1， Finkel 0
Game 2
パスコリがオープニングハンドのマリガンを選択すると、フィンケルがジョークを飛ばす。
「平等にやろうとしてるのかいw？」
両名が序盤から展開をした。最もフィンケルの《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》のほうが《ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret(MOR)》より少しアグレッシブだったが。フィンケルは《やっかい児/Pestermite(LRW)》も持っており、再びパスコリの黒マナを縛る。パスコリはマナを浮かせて《つっかかり/Lash Out(LRW)》を《散兵》に。
《煮えたぎる燃駆者/Seething Pathblazer(MOR)》で激突に勝った彼はそれをボトムへ送る
フィンケルは空撃部隊に《鳥の変わり身/Avian Changeling(LRW)》を採用するが、それは即刻《タール火/Tarfire(LRW)》。
なんとなくパスコリが今召喚した《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》が吐き出したようにも見える。
臆することなくフィンケルはフライヤーを送り続ける。《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》が2枚の新しいカードを与えた。 筆者はこの週末、こんな場面で、《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》がどれだけ強いかを言うだけで、なんとなく死に体の《変わり身》をぶん殴りたくなる。
《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》が攻撃し、パスコリは《やっかい児/Pestermite(LRW)》を《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》する。攻撃後《太陽弾けのシャーマン/Sunflare Shaman(MOR)》と《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin(LRW)》を戦線に追加。
フィンケルは普通なサイズでしかない生物によるか弱い軍勢を眺め、 《キスキンの先触れ/Kithkin Harbinger(LRW)》から《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》をサーチ。ひとたびそれが場に降り立つと、彼の軍勢は一気にパスコリのを上回るだろう。
そして彼は《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》でチームを強化した。
パスコリは《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》を再び送り、フィンケルはそれとの交換をしてしまうのはこれから《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》で一気に強化されることを考えて損だと判断した。場はこの時点で大きなクリーチャーの群れなのだ。
フィンケルは《主》でキスキン軍を構成し、パスコリは《煮えたぎる燃駆者/Seething Pathblazer(MOR)》含め4体のエレメンタル。場を少し考慮したパスコリは、《西風乗り》を《欠片の飛来/Shard Volley(MOR)》でスイッチがオンになる前に除去することを選択する。
《主》を引いたフィンケルをそれをプレイし、2枚の手札と4マナを持ってターンを返した。パスコリはドローすると考慮に入った。フィンケルは青白をプレイしているので、ここで彼が持っているカードにはいくらでも可能性があるのだ。そのリスクを追うのは良くないと判断したか、彼はそのままターンをフィンケルに返した。それから数ターン、フィンケルが《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》で《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》による3点攻撃をするまでゲームは膠着した。
パスコリは次のターン、《煮えたぎる燃駆者/Seething Pathblazer(MOR)》を送り出すときが来たと判断。フィンケルはこれを《キスキンの先触れ/Kithkin Harbinger(LRW)》と《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》でダブルブロックした。先制攻撃の前にパスコリは《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin(LRW)》《ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret(MOR)》を生贄に捧げ、《煮えたぎる燃駆者/Seething Pathblazer(MOR)》を強化した。今やパスコリは自分のクリーチャーの半分を生贄にしたが、フィンケルはここで《揃った連射/Coordinated Barrage(MOR)》連射を《燃駆者》へ。
皆、これが1体3交換だよ。そしてこんなことになっても復活するようなプレイヤーはそう多くない。
《遠くの旋律/Distant Melody(MOR)》を使おうとしたフィンケルに対し、《太陽弾けのシャーマン/Sunflare Shaman(MOR)》をレスポンスで起動したパスコリだったが、フィンケルはそれでも2枚ドローでき、彼がどれだけカードアドバンテージで得をしているのかは明らかだった。《主の後継ぎ/Cenn’s Heir(LRW)》が攻撃チームに加わり、パスコリの《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》が《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》に立ちはだかった。
フィンケルの次の攻撃のとき、パスコリは《スミレの棺/Violet Pall(MOR)》を《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》に撃とうとするが、フィンケルが《分散/Disperse(MOR)》を見せて、打ち消すだけでなく新たに2枚引けることが明らかになると、パスコリは投了した。
Finkel 1， Pascoli 1
PTクアラルンプール決勝戦
ジョン・フィンケル vs マリオ・パスコリ
カバレッジスタッフのメンバーとして、我々の前を通り過ぎる膨大な量の情報を選り分けることは我々の仕事だ。我々が目撃してきた出来事、これらのうち有益なもの、面白いものを選んで提供することである。
この週末はカバレッジライターの夢、そして悪夢が一つになったものだった。これほどの価値あるストーリーが、同時に一緒に起こったことに我々が直面することなどそれほど頻繁にはない。
この週末起こった出来事は追いつくには多すぎると言っても良い。だが、我々はまだここにいる。週末は終わってしまうが、我々皆が本当に夢にまで見てきたストーリーがここにある。
「ジョニーマジック」が来た。
そう、再び。
以前の日曜日進出の舞台から何年も後、一度引退した「アメリカマジックでのベストプレイヤー」がもう一度プロツアーの決勝の席に着くということを考えるのは特筆すべきだ。
ジョンフィンケルに新たな伝説を加えるのか、それとも彼を下して自分自身の伝説にしてしまうのか、それはマリオ・パスコリの手にかかっている。
Game 1
フィンケルがマリガンを選択してゲームが始まる。そんなものは間違いなくプロツアー決勝ではお呼びではないものだろう。
パスコリの初動は《炎族の先触れ/Flamekin Harbinger(LRW)》で、《変わり身の狂戦士/Changeling Berserker(LRW)》を積む。これは今日一日彼のデッキで大活躍だったカードだ。フィンケルは《先触れ》を黙らせる《蚊の守り手/Mosquito Guard(MOR)》をプレイする。そしてこれが次のターンパスコリが《太陽弾けのシャーマン/Sunflare Shaman(MOR)》を召喚すると、これらを止める二重の活躍。
それでもダメージを与えたいパスコリは3ターン目《眼腐りの終焉/Eyeblight’s Ending(LRW)》でガードをおろす。フィンケルはパスコリのアップキープまで《やっかい児/Pestermite(LRW)》を出すのを待ち、一枚しかない沼をロックする。パスコリが2体のクリーチャーで攻撃したとき、フィンケルは《やっかい児/Pestermite(LRW)》と《炎族の先触れ/Flamekin Harbinger(LRW)》との交換を選択する。これによってパスコリは《狂戦士》でこれを覇権することができなくなるのだ。実際、使えそうな《シャーマン》を覇権しなければならない《狂戦士》をプレイするよりも、パスコリは《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》を代わりにプレイして後続の《狂戦士》を構えた。
フィンケルは《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》と《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》をテーブル反対側に繰り出す。《侵略者》が対処されなければ、のちのちの《狂戦士》を抑えることが出来る。無論、《狂戦士》のように速攻はないから、《狂戦士》が一度走ったときは《侵略者》は一旦「待て」の格好となってしまった。
フィンケルは族系には成功しなかったものの、《西風乗り》での攻撃を選択した。《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》が動きはじめたので、《変わり身の狂戦士》も止められる。だがフィンケルはそのほかのプレイ選択肢がなく、《侵略者》での防御に頼るしかなかった。一方パスコリも後続がなく、フィンケルに《狂戦士》をタップされるとただターンを返した。
フィンケルは《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》を《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》で公開、能力でそれを2度パンプする。《西風乗り》のスイッチが入り、一時的なフライヤーで5点パスコリに殴る。
フィンケルのエンドステップに、パスコリは《太陽弾けのシャーマン/Sunflare Shaman(MOR)》を《ゴールドメドウの侵略者/Goldmeadow Harrier(LRW)》に投げた。これにより《変わり身の狂戦士/Changeling Berserker(LRW)》が監禁から解かれ、すぐに自由になったことを自分で祝って突撃開始。
結局フィンケルは《散兵》と《西風乗り》で《狂戦士》をブロックし、自分の《西風乗り》をダメージスタック後に《分散/Disperse(MOR)》した。《ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret(MOR)》を戦闘後に召喚したパスコリはターンを終了。
そしてフィンケルが場を再構築する番が来た。《キスキンの大心臓/Kithkin Greatheart(LRW)》と先ほどの《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》を送り込む。
フィンケルのエンド時にパスコリは《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin(LRW)》で《変わり身の狂戦士/Changeling Berserker(LRW)》を釣り、《ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret(MOR)》を覇権した。
《狂戦士》と《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》が血を求めて突撃、《火腹》は《大心臓》との相打ちでお望みどおりに。フィンケルのライフは5となり、《狂戦士》の射程圏内。
フィンケルは族系に失敗、つまり後続はない。
《西風乗り》はただのチャンプブロッカーに成り下がった。
フィンケルはカードを引くと、手札の2枚の土地を使って場にあった他の7枚の土地を片付けた。
Pascoli 1， Finkel 0
Game 2
パスコリがオープニングハンドのマリガンを選択すると、フィンケルがジョークを飛ばす。
「平等にやろうとしてるのかいw？」
両名が序盤から展開をした。最もフィンケルの《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》のほうが《ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret(MOR)》より少しアグレッシブだったが。フィンケルは《やっかい児/Pestermite(LRW)》も持っており、再びパスコリの黒マナを縛る。パスコリはマナを浮かせて《つっかかり/Lash Out(LRW)》を《散兵》に。
《煮えたぎる燃駆者/Seething Pathblazer(MOR)》で激突に勝った彼はそれをボトムへ送る
フィンケルは空撃部隊に《鳥の変わり身/Avian Changeling(LRW)》を採用するが、それは即刻《タール火/Tarfire(LRW)》。
なんとなくパスコリが今召喚した《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》が吐き出したようにも見える。
臆することなくフィンケルはフライヤーを送り続ける。《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》が2枚の新しいカードを与えた。 筆者はこの週末、こんな場面で、《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》がどれだけ強いかを言うだけで、なんとなく死に体の《変わり身》をぶん殴りたくなる。
《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》が攻撃し、パスコリは《やっかい児/Pestermite(LRW)》を《コショウ煙/Peppersmoke(LRW)》する。攻撃後《太陽弾けのシャーマン/Sunflare Shaman(MOR)》と《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin(LRW)》を戦線に追加。
フィンケルは普通なサイズでしかない生物によるか弱い軍勢を眺め、 《キスキンの先触れ/Kithkin Harbinger(LRW)》から《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》をサーチ。ひとたびそれが場に降り立つと、彼の軍勢は一気にパスコリのを上回るだろう。
そして彼は《キスキンの西風乗り/Kithkin Zephyrnaut(MOR)》でチームを強化した。
パスコリは《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》を再び送り、フィンケルはそれとの交換をしてしまうのはこれから《皺だらけの主/Wizened Cenn(LRW)》で一気に強化されることを考えて損だと判断した。場はこの時点で大きなクリーチャーの群れなのだ。
フィンケルは《主》でキスキン軍を構成し、パスコリは《煮えたぎる燃駆者/Seething Pathblazer(MOR)》含め4体のエレメンタル。場を少し考慮したパスコリは、《西風乗り》を《欠片の飛来/Shard Volley(MOR)》でスイッチがオンになる前に除去することを選択する。
《主》を引いたフィンケルをそれをプレイし、2枚の手札と4マナを持ってターンを返した。パスコリはドローすると考慮に入った。フィンケルは青白をプレイしているので、ここで彼が持っているカードにはいくらでも可能性があるのだ。そのリスクを追うのは良くないと判断したか、彼はそのままターンをフィンケルに返した。それから数ターン、フィンケルが《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》で《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》による3点攻撃をするまでゲームは膠着した。
パスコリは次のターン、《煮えたぎる燃駆者/Seething Pathblazer(MOR)》を送り出すときが来たと判断。フィンケルはこれを《キスキンの先触れ/Kithkin Harbinger(LRW)》と《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》でダブルブロックした。先制攻撃の前にパスコリは《魂光りの炎族/Soulbright Flamekin(LRW)》《ブライトハースの旗騎士/Brighthearth Banneret(MOR)》を生贄に捧げ、《煮えたぎる燃駆者/Seething Pathblazer(MOR)》を強化した。今やパスコリは自分のクリーチャーの半分を生贄にしたが、フィンケルはここで《揃った連射/Coordinated Barrage(MOR)》連射を《燃駆者》へ。
皆、これが1体3交換だよ。そしてこんなことになっても復活するようなプレイヤーはそう多くない。
《遠くの旋律/Distant Melody(MOR)》を使おうとしたフィンケルに対し、《太陽弾けのシャーマン/Sunflare Shaman(MOR)》をレスポンスで起動したパスコリだったが、フィンケルはそれでも2枚ドローでき、彼がどれだけカードアドバンテージで得をしているのかは明らかだった。《主の後継ぎ/Cenn’s Heir(LRW)》が攻撃チームに加わり、パスコリの《火腹の変わり身/Fire-Belly Changeling(LRW)》が《キンズベイルの散兵/Kinsbaile Skirmisher(LRW)》に立ちはだかった。
フィンケルの次の攻撃のとき、パスコリは《スミレの棺/Violet Pall(MOR)》を《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》に撃とうとするが、フィンケルが《分散/Disperse(MOR)》を見せて、打ち消すだけでなく新たに2枚引けることが明らかになると、パスコリは投了した。
Finkel 1， Pascoli 1
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