シミチンのデッキ構築劇場出張編その2
シミチンのデッキ構築劇場出張編その2
皆さんこんにちは。タカラトミー公式サイトの更新がなくなって久しいですが、
やっぱり新エキスパンションが出たことですしこーいうコンセプトの記事は続けて書いていきたいと思います。

目指せ5連鎖

今回のターゲットは、ずばり新キーワード能力の続唱です。
もう既にジャンドのビートダウンデッキには《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》→《穿刺破/Puncture Blast》のような
《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》的ギミックが搭載されていたり、
《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》が《原初の命令/Primal Command》をめくって更にワームが・・・
という被害報告が届いていたりしますが、やはり「マナコストを払わずにプレイ」というのはいつの時代も強いものですね。
続唱の特徴は打ち消しに強いことにあります。
例えばフェアリーに対して《血編み髪のエルフ》をプレイした場合、フェアリー側は3/2速攻という強烈なクロックと、
そこから捲られる新たな脅威の両方に対処しなければなりません。言うなれば1枚のカードが2枚の打ち消しを要求するのです。
また、続唱のもう一つの特徴としては何が捲れるかによって大きくゲーム展開が変わることです。
これはデメリットでもありますが、逆に捲れるものが予想できる場合には考える必要がありません。
デッキ構築の段階において、予め捲れるものが予測できるような構成にすれば、全ての続唱呪文が除去になったり、速攻クリーチャーになったり、ドロースペルにできたりできるわけです。今回はこの特徴を利用していこうと思います。

『Kegon Falls』
4《反射池/Reflecting Pool》
3《風変わりな果樹園/Exotic Orchard》
3《鮮烈な湿地/Vivid Marsh》
2《鮮烈な岩山/Vivid Crag》
2《鮮烈な草地/Vivid Meadow》
1《鮮烈な林/Vivid Grove》
1《鮮烈な小川/Vivid Creek》
1《山/Mountain》
1《平地/Plains》
1《樹木茂る砦/Wooded Bastion》
2《黄昏のぬかるみ/Twilight Mire》
2《火の灯る茂み/Fire-Lit Thicket》
1《悪臭の荒野/Fetid Heath》
1《滝の断崖/Cascade Bluffs》
1《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
1《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》

3《紅蓮地獄/Pyroclasm》

4《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》

3《捕らえられた陽光/Captured Sunlight》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》

3《神の怒り/Wrath of God》
3《瀝青破/Bituminous Blast》
1《現実の否定/Deny Reality》
4《熟考漂い/Mulldrifter》
4《叫び大口/Shriekmaw》

1《大渦のきずな/Maelstrom Nexus》

2《徴兵されたワーム/Enlisted Wurm》
1《謎のスフィンクス/Enigma Sphinx》

SB
3《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
3《ルーンの光輪/Runed Halo》
3《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》
1《神の怒り/Wrath of God》
3《火山の流弾/Volcanic Fallout》
2《自我の危機/Identity Crisis》

コンセプト
「続唱撃ったら全体除去」がコンセプトです。

《大渦の脈動》でトークンを殲滅できることを考慮すれば、
実にデッキに入っている25枚の呪文が全体除去になります。まさに最近のトークン使いを再起不能にせんとの思いから作られています。
この手の全体除去単はプレインズウォーカーだけで圧敗というのがこれまでの常識でしたが、新カードである《大渦の脈動》は見事この弱点をカバーしています。本当に優秀なカードですね。
《捕らえられた陽光/Captured Sunlight》《現実の否定/Deny Reality》はあまりまだ注目を浴びていないカードではありますが、非常に大きなポテンシャルを持っています。特に前者は《信仰の足枷/Faith’s Fetters》を思わせる性能であり、後者は素出しの《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate》に非常に近いイメージがありますね。こう書くと結構強いように思えます。

《血編み髪のエルフ》で《紅蓮地獄》捲ったらエルフ死ぬの?と思った方は、喜んでください。続唱は先に捲った呪文を解決するので、必ず全体除去で場を一掃したあと自分のクリーチャーが登場します。これはさながら《荒廃の巨人/Desolation Giant》のようですね。

想起でごまかすマナコスト
今回は点数でみたマナコスト順にカードを並べてみましたが、これはそのままではもう死ぬほど重くて使い物にならないデッキです。
ですから今回はローウィンの「想起」の力を借りました。例えば《叫び大口/Shriekmaw》は2マナのカードとしても使えますが、本体は
5マナなので《捕らえられた陽光》で捲ってもプレイできません。必ず、《紅蓮地獄/Pyroclasm》か《大渦の脈動》に到達します。
《徴兵されたワーム》や《謎のスフィンクス》をプレイしたとき、時々《熟考漂い》や《叫び大口》が捲れますが、
これはこれで当然強いので問題ないでしょう。これで不満を言っていてはさすがに怒られてしまいます。

サイドボード
メインデッキは除去単なので、当然コントロールにはお手上げです。サイドボードはこのコントロール対策と、フェアリー対策を
重点的に取りました。そして忘れてはならないのが《呪詛術士/Anathemancer》で、《ルーンの光輪/Runed Halo》によって対処することを狙います。
このカードは擬似全体除去にもなるので、コンセプトにも合っていますね。デッキ的に《復讐の亜神/Demigod of Revenge》もキツいので、
メインデッキに搭載しても良いかもしれません。

プレイング
ここまで尖ったデッキ構築をすると、本当にプレイングが簡単です。特に《幽体の行列/Spectral Procession》を撃ってくるような
デッキ相手では、適当な続唱呪文を打てばこれに対処が出来ます。《熟考漂い/Mulldrifter》や《叫び大口/Shriekmaw》、《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》などの軽めのカードと
数枚の土地をキープ基準にして、事故を起こさなければ大丈夫でしょう。流石に事故は怖いので土地を27枚搭載していますが、ここはまだ調整が必要そうです。

問題は緑黒エルフのような《紅蓮地獄/Pyroclasm》の効きにくいデッキを相手にした時ですね。特に《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》は面倒なので、
《紅蓮地獄/Pyroclasm》が捲れてしまったときでも良いようなタイミングで続唱をプレイすることを心がけたいです。《瀝青破/Bituminous Blast》はこのマッチアップで大きな
助けになってくれると思います。負けパターンとしては長引かされての《不敬の命令/Profane Command》なので、このケアは怠らないようにしましょう。

デッキ名
Cascade=滝=滝と言えば華厳の滝でしょってことでKegon Fallsです。安直ですね。今までの僕のデッキ名にはない安直さです。
一応他の候補としては「ばよえーん」とかもありましたがこれは流石にかっこわr(強制終了)


まだまだ広がる続唱の世界
今回は「続唱撃ったら全体除去」をコンセプトに構築しましたが、もちろん続唱にはこれ以外にも考えられます。
例えば冒頭で紹介したような「続唱撃ったら必ず速攻」というのは面白いアイデアですね。ただ、現在流行っているデッキには
あまり有効ではない戦術なので今回は見送りました。他には「続唱撃ったらマナブースト」という逆転の発想もあります。
4マナ域の続唱呪文は3ターン目に撃てれば強いんですが、続唱でマナブースト捲ったらがっかりするよね、ということで敬遠されがちです。
しかし、逆に続唱から必ずマナブーストが捲れるのであればデッキに重い呪文を搭載しやすくなります。《戦争門/Wargate》は続唱で捲れた場合マナブーストになり、
手札に来たらそのまま大きなXで撃てるという点でこのコンセプトに合ってますね。こんな風に色々と続唱には夢があるので、是非皆さんも自分で続唱デッキを作ってみて欲しいと思います。

それではこのへんで。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索