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2009年5月22日 TCG全般 コメント (1)元記事
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/li/39
さて、君はSCRドラフトの卓に座って、こんなパックを剥いたわけなんだが。
《血焚きの精霊/Bloodpyre Elemental》
《腐肉団/Carrion Thrash》
《野生のナカティル/Wild Nacatl》
《臓物を引きずる者/Viscera Dragger》Wild Nacatl
《ジャンドの全景/Jund Panorama》
《バントのオベリスク/Obelisk of Bant》
《アクラサの従者/Akrasan Squire》
《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》
《陸亀の体勢/Tortoise Formation》
《太陽の種の育種士/Sunseed Nurturer》
《野蛮な地/Savage Lands》
《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
《アンクスの大悪魔/Archdemon of Unx》
何とる?
まずは絶対に取らないカードからみていこう。
《腐肉団/Carrion Thrash》、《ジャンドの全景/Jund Panorama》、《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》、《バントのオベリスク/Obelisk of Bant》、《陸亀の体勢/Tortoise Formation》、《太陽の種の育種士/Sunseed Nurturer》、《アンクスの大悪魔/Archdemon of Unx》は2度見るまでもないね。
もし君がこのフォーマットに不慣れなら、アンクスは結構強そうに見えるかもしれない。確かにアンクスが無双するっていう状況はある。でも実際には、アンクスは落ちる。版図があっても、ジャンドの全景は3色タップインより明らかに劣る。
また、僕は《血焚きの精霊/Bloodpyre Elemental》や《臓物を引きずる者/Viscera Dragger》についてもほとんど気にしないだろう。こいつらはアラーラ再誕が出てから弱くなった。以前との違いは、強いクリーチャーがかつてより層厚くいるってことだ。
この二つは強いんだけど、今までより君のカードプールをよくするものじゃない。
また、血焚きは《藻のガリアル/Algae Gharial》、《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》、《崖崩れの精霊/Rockslide Elemental》、《風切るイグアナール/Hissing Iguanar》なんかとは相性がいいんだけど、こいつらはAACのときよりお目見えになるチャンスが減っちまった。とはいえ、僕は仮にこのドラフトがAAAやAACだったとしてもこのへんを取るなんてことを考えたりはしないだろうけどね。
というわけで、ピックは《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》《野生のナカティル/Wild Nacatl》《アクラサの従者/Akrasan Squire》《野蛮な地/Savage Lands》《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》でゆれることになる。これらのクリーチャーは同じくらいの価値がある。もし3色ランドがなかったら、僕は《野生のナカティル/Wild Nacatl》を取るだろう。勿論、個人の好みで他の2枚のどっちかを取るほうがいいんじゃないかっていう議論も僕は賛成だ。でも、これらのクリーチャーはどれも3色ランドを1-1で取ることには及ばないんだ。
土地論理
僕は驚くほど多くの人が「まだ何色やるかわからないから」といって3色ランドや他のマナサポートを早めに取ることはしたくないと言っていることに気付いた。
彼らがこうした考えにいたる過程はわかるんだけど、間違ってるね。
勿論あなたはまだ何色をやるかわからない。が、これは初手だ。《卓越の印章/Sigil of Distinction》でもない限り、君が取ったカードをプレイする保障はどこにもない。
確かにもしあなたの初手が《戦誉の天使/Battlegrace Angel》や《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》だったら君はたぶんなんとかして使おうとするだろう。でももし君の初手が《忘却の輪/Oblivion Ring》、ちょっと下がって《アクラサの従者/Akrasan Squire》や《野生のナカティル/Wild Nacatl》《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》だったら、君のカードがまな板の上に残ってるなんてことも全然有り得る。
だけどもし君が《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》や《野蛮な地/Savage Lands》を取れば、それはほとんど常に有用だし、君が自分のドラフトをそのために作りかえる必要はない。3色ランドがあなたにもたらす柔軟性は、それはもう凄いもんだ。君はほぼ確実にそれを何らかの目的でデッキに入れられるだろう。例えそれがマルチカラーのハイブリッドカードのプレイの助けになったり《圧倒する雷/Resounding Thunder》のサイクリングを可能にするだけだったりしても、だ。
一方《アクラサの従者/Akrasan Squire》、《野生のナカティル/Wild Nacatl》、《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》は強いクリーチャーで僕も早く取れたら嬉しいけど、たとえ理想的なデッキを組んでこれらの安いクリーチャーにボコボコにされようとも、僕はいつも3色ランドのほうを好む。
確かに《野生のナカティル/Wild Nacatl》が君の望む最高のカードのひとつであることはあるが、そのために僕は3色ランドを快く諦めるなんて状況には滅多にならない。(考慮すべき君の隣の価値観に関する疑問もあるが、それに関しては後ほど)
3色ランドが与えるより大きな柔軟性と、多くの場合より大きな有用性の間では、君は3色ランドをここで取ることで間違うなんてことにはならない。
僕は個人的には《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》を取るが、これは100%個人の好みの結果だ。僕はエスパーが楽しくて白をドラフトするのが好きだから、遠慮なく《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》を取るね。でももしジャンドのほうが好きなら、当然《野蛮な地/Savage Lands》を取ればいい。
で、君はこう聞くかも知れない。「このパックの中で私達が何を取るべきかわからせてくれるような情報はほかにないのですか?ほら、下家が何を取るかとか。」
実は、そんなのはない。
(つづく)
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/li/39
さて、君はSCRドラフトの卓に座って、こんなパックを剥いたわけなんだが。
《血焚きの精霊/Bloodpyre Elemental》
《腐肉団/Carrion Thrash》
《野生のナカティル/Wild Nacatl》
《臓物を引きずる者/Viscera Dragger》Wild Nacatl
《ジャンドの全景/Jund Panorama》
《バントのオベリスク/Obelisk of Bant》
《アクラサの従者/Akrasan Squire》
《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》
《陸亀の体勢/Tortoise Formation》
《太陽の種の育種士/Sunseed Nurturer》
《野蛮な地/Savage Lands》
《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》
《アンクスの大悪魔/Archdemon of Unx》
何とる?
まずは絶対に取らないカードからみていこう。
《腐肉団/Carrion Thrash》、《ジャンドの全景/Jund Panorama》、《カターリの金切り声上げ/Kathari Screecher》、《バントのオベリスク/Obelisk of Bant》、《陸亀の体勢/Tortoise Formation》、《太陽の種の育種士/Sunseed Nurturer》、《アンクスの大悪魔/Archdemon of Unx》は2度見るまでもないね。
もし君がこのフォーマットに不慣れなら、アンクスは結構強そうに見えるかもしれない。確かにアンクスが無双するっていう状況はある。でも実際には、アンクスは落ちる。版図があっても、ジャンドの全景は3色タップインより明らかに劣る。
また、僕は《血焚きの精霊/Bloodpyre Elemental》や《臓物を引きずる者/Viscera Dragger》についてもほとんど気にしないだろう。こいつらはアラーラ再誕が出てから弱くなった。以前との違いは、強いクリーチャーがかつてより層厚くいるってことだ。
この二つは強いんだけど、今までより君のカードプールをよくするものじゃない。
また、血焚きは《藻のガリアル/Algae Gharial》、《ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake》、《崖崩れの精霊/Rockslide Elemental》、《風切るイグアナール/Hissing Iguanar》なんかとは相性がいいんだけど、こいつらはAACのときよりお目見えになるチャンスが減っちまった。とはいえ、僕は仮にこのドラフトがAAAやAACだったとしてもこのへんを取るなんてことを考えたりはしないだろうけどね。
というわけで、ピックは《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》《野生のナカティル/Wild Nacatl》《アクラサの従者/Akrasan Squire》《野蛮な地/Savage Lands》《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》でゆれることになる。これらのクリーチャーは同じくらいの価値がある。もし3色ランドがなかったら、僕は《野生のナカティル/Wild Nacatl》を取るだろう。勿論、個人の好みで他の2枚のどっちかを取るほうがいいんじゃないかっていう議論も僕は賛成だ。でも、これらのクリーチャーはどれも3色ランドを1-1で取ることには及ばないんだ。
土地論理
僕は驚くほど多くの人が「まだ何色やるかわからないから」といって3色ランドや他のマナサポートを早めに取ることはしたくないと言っていることに気付いた。
彼らがこうした考えにいたる過程はわかるんだけど、間違ってるね。
勿論あなたはまだ何色をやるかわからない。が、これは初手だ。《卓越の印章/Sigil of Distinction》でもない限り、君が取ったカードをプレイする保障はどこにもない。
確かにもしあなたの初手が《戦誉の天使/Battlegrace Angel》や《若き群れのドラゴン/Broodmate Dragon》だったら君はたぶんなんとかして使おうとするだろう。でももし君の初手が《忘却の輪/Oblivion Ring》、ちょっと下がって《アクラサの従者/Akrasan Squire》や《野生のナカティル/Wild Nacatl》《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》だったら、君のカードがまな板の上に残ってるなんてことも全然有り得る。
だけどもし君が《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》や《野蛮な地/Savage Lands》を取れば、それはほとんど常に有用だし、君が自分のドラフトをそのために作りかえる必要はない。3色ランドがあなたにもたらす柔軟性は、それはもう凄いもんだ。君はほぼ確実にそれを何らかの目的でデッキに入れられるだろう。例えそれがマルチカラーのハイブリッドカードのプレイの助けになったり《圧倒する雷/Resounding Thunder》のサイクリングを可能にするだけだったりしても、だ。
一方《アクラサの従者/Akrasan Squire》、《野生のナカティル/Wild Nacatl》、《潮の虚ろの大梟/Tidehollow Strix》は強いクリーチャーで僕も早く取れたら嬉しいけど、たとえ理想的なデッキを組んでこれらの安いクリーチャーにボコボコにされようとも、僕はいつも3色ランドのほうを好む。
確かに《野生のナカティル/Wild Nacatl》が君の望む最高のカードのひとつであることはあるが、そのために僕は3色ランドを快く諦めるなんて状況には滅多にならない。(考慮すべき君の隣の価値観に関する疑問もあるが、それに関しては後ほど)
3色ランドが与えるより大きな柔軟性と、多くの場合より大きな有用性の間では、君は3色ランドをここで取ることで間違うなんてことにはならない。
僕は個人的には《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》を取るが、これは100%個人の好みの結果だ。僕はエスパーが楽しくて白をドラフトするのが好きだから、遠慮なく《秘儀の聖域/Arcane Sanctum》を取るね。でももしジャンドのほうが好きなら、当然《野蛮な地/Savage Lands》を取ればいい。
で、君はこう聞くかも知れない。「このパックの中で私達が何を取るべきかわからせてくれるような情報はほかにないのですか?ほら、下家が何を取るかとか。」
実は、そんなのはない。
(つづく)
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