その時シミチン史が動いた@PTオースティン レポ その2
2009年10月21日 TCG全般 あれあれ?いいんですか?怒らせちゃって。使いますよ?イオナズン。
運がよかったな 今日はナルコメーバが足りないみたいだ
メインボードの《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》はエクステンデッドにおいてはほぼ出れば勝ちというとんでもないクリーチャーだった。《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》による即死よりも、こちらで勝つことのほうが多かったくらい。ただ《妄信者》を抜くという大胆なことまでには至らなかった。例えば未知のデッキに遭遇した時や、親和などのデッキに対しては《イオナ》では勝てないこともあるからだ。環境初期のPTでは充分にありえる。
あとはサイドボードを煮詰めるだけとなったわけだが、どうしてもメタが読めなかった。ので、前日まで決定は引き延ばした。というか、当日まで延ばした。
前日の時点では、《超起源/Hypergenesis》は少ないと予想され、逆に《暗黒の深部/Dark Depths》デッキが多いとの情報があった。それが当日になると、ドレッジが増えているらしいという情報が流れ、焦って《貪欲な罠/Ravenous Trap》を買うプレイヤーの姿がちらほら見られた。
ドレッジ同系が有り得るならば、《虚空の力線/Leyline of the Void》は外せない。更に、それを剥がせる《残響する真実/Echoing Truth》も必須だ。また、リムーブ型の墓地対策が予想されるなら《墓忍び/Tombstalker》で対抗。普通《戦慄の復活/Dread Return》にあわせて撃たれる《貪欲な罠》をかわす狙いだ。
また、メインボードに《暗黒破/Darkblast》を1枚、サイドボードにも1枚採用することで《暗黒の深部/Dark Depths》デッキを対策する。ドレッジがあるのでこれくらいの枚数でも充分足りる。
あとは、その他のコンボデッキや遅いデッキの《貪欲な罠/Ravenous Trap》等への対策として《思考囲い/Thoughtseize》を取って完成である。
それは、自分がPTオースティンでトップ8に残る、1日前と8時間前のことだった。
松平さん「こうしてプロツアーの幕が切って落とされたわけですが・・・結局、色々と言っても問題になるのは墓地対策の枚数です。撃たれてしまえば、大概のゲームは厳しいものとなります。果たしてそれを乗り越えることができたのか・・・。参加者は400人あまり。ドラフト6回戦を含めた長き戦いが始まります。」
1回戦 UBトロン 〇〇
1本目 ダブルマリガンながらもカニスタートに成功。だが落ちが弱くて長引いてしまう。トロンが揃われたら《精神隷属器/Mindslaver》が間に合ってしまうところまでいくが、相手の《差し戻し/Remand》を消耗させてなんとか《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》を釣ることに成功。その後速やかに《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》で勝ち。
2本目 墓地対策を採られておらず、普通にこちらが動けて圧勝。
2回戦 NLB 〇×〇
1本目 イオナ青が速攻で成立して勝ち。
2本目 ダブルマリガンの影響でぐだぐだゲーに持ち込まれ、《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》が強い展開に。なんとか《墓忍び/Tombstalker》は取られずに済むも、それだけでは殴りきることができず敗北。
3本目 先手でブン回して危なげなく勝ち。墓地対策がなかったっぽい。
3回戦 赤単バーン 〇〇
1本目 後手ながらも相手の1ターン目のアクションがなく、こちらはカニスタート。相手は2ターン目《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》で、その返しにイオナ赤で実質2キル。
2本目 相手は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》+《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》という動きで、こちらは《面晶体のカニ/Hedron Crab》から《留まらぬ発想/Ideas Unbound》で3ターン目にイオナ釣ってgg。相性が悪いマッチアップだったので、ツイてた。
4回戦 バント(Raphael Levy)××
1本目 後手2tのバザールを《バントの魔除け》で退けられ、更に《ヴェンディリオン三人衆》で遅らされる。《臭い草のインプ》を出してみるもそれも《流刑への道》される。だがなんとか《壌土からの生命》などで墓地を作り、イオナ白まで持っていくが相手に《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》が出てしまいカウンターも2つ乗ってしまう。ここで相手が手札2枚の状態で《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》に十手装備攻撃、としてきたのだが、《臭い草のインプ》でブロックするかイオナでブロックするかの2択に。イオナでブロックすると相手の十手カウンター込みで盤面がまっさらになるのだが、ここで《インプ》でブロックしてしまう。相手がきっとインプのパワーを下げてくると思ったからだ。だが実際にはそうせず、十手にカウンターが4つ乗ってしまう。ここで《イオナ》を攻撃に出したところ、相手の残っていた手札がなんと《ヴェンディリオン三人衆》。返しに11点叩き込まれてしまい、頓死。相手の唯一残っていた勝ち手段を辿ってしまった。
2本目 《貴族の教主/Noble Hierarch》を《暗黒破/Darkblast》できたスタートとなったが、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と攻め込まれる。《ナルコメーバ/Narcomoeba》を出しつつ、フェッチ1枚起こして《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》or《暗黒破/Darkblast》を構えていたが、フェッチ起動スタックで《ヴェンディリオン三人衆》を出される。これのせいで虎の子の《暗黒破》をボトムに送られ、更に《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》《ナルコメーバ/Narcomoeba》に対して《タルモゴイフ/Tarmogoyf》《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》が攻撃してきたので手なりでブロックしてしまう。そしてトップされていた《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》が突き刺さる。前の前のターンに《思考囲い/Thoughtseize》で手札を確認していたので安心しすぎていた。
そのままトップ勝負に持ち込まれ、当然発掘側がこうなると不利なので敗北。
対戦相手は流石殿堂入りプレイヤー。とにかく相手との腕の差を見せ付けられたような試合だった。
5回戦 同系(Quentin Martin) 〇×〇
1本目 相手に先手を取られ、カニ→ルサルカと動かれるが3ターン目、運よく相手のナルコ不足で生き残る。青黒型では土地が伸びにくいので《恐血鬼》が拾えないとこういう事態に陥りやすい。その返しで対処されなかった《バザールの大魔術師/Magus of the Bazaar》起動しつつ3ターン目にイオナ釣って勝ち。
2本目 相手初手キープ、自分ダブマリで力線キープ。
そして互いに力線を出し合ってハイタッチw
相手は土地がない初手をキープしたらしく、そのままゴー。
こちらは《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》セットでゴーw
だがそこから《金属モックス》→《面晶体のカニ》→フェッチセットと動かれこちらのライブラリーを削られる。こちらもなんとか土地を引きこんで《面晶体のカニ》を呼ぶも、相手は《面晶体のカニ》の2体目を持っておりライブラリアウト負け。
3本目 互いに6枚キープ。
当然の力線ミラーw
で、2本目と同様に互いのライブラリを削りあうのだが、こちらが《バザールの大魔術師》によって《残響する真実》を引きこむことに成功する。相手はマナが2枚しかなかったので、その後間もなく互いの力線をはがし、再びこちらだけ貼る展開に。土地がこちらのほうが多く入っているらしく、その分有利だったっぽい。
だがライブラリを序盤に削られている生で思い通り発掘できない。もし普通に掘っていたらライブラリアウトになってしまいそうだからだ。
しかし残りライブラリ0枚にしながらの《暗黒破/Darkblast》発掘→相手の《ナルコメーバ/Narcomoeba》除去により相手はこちらのフルパンを止めきれず、ギリギリ勝利。
エクテンラウンドは4-1で終了。Levyにミスで負けてしまったのは残念だが、その他は全体的についていたゲームが多かったように思う。というか、Levyに負けたことでその後のエクテンラウンドですこし上手くできるようになった気がする。
ドラフトへ。
ゼンディカードラフトは、とにかくシナジーを作ることが必要。
カードパワーが全体的に弱く、M10以下なんじゃないかというカードも多い。しかし組み合わせ次第ではその力を大きく発揮できるカードが多い。練習をしていなければどのカードが強いのかもわかりにくい。
何度かの練習でつかんだこととしては
1.緑が弱い
2マナ域の《オラン=リーフの生き残り》は強いが、それ以外はとにかく重くて使いづらい
2.青はカードパワー
単品で強いカードが他の色に比べて多く、人気色になる
3.赤は単色で真価発揮
4.黒はライフ10を目指すデッキが強い
5.白は2マナ域の強さが勝負
6.全体的にテンポ環境
ということ。
とにかくドラフト中は完成形をどんな形にするか意識することが必要で、それには単色で組むのが一番だった。例えば《板金鎧の土百足/Plated Geopede》を《ぐらつく峰/Teetering Peaks》で強化する赤単、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》を全力で押す黒が自分のお気に入りだった。だから、例えば1-1ならタダ強カードの《噴出の稲妻》より、《板金鎧の土百足》のほうが自分は優先することにしていた。アーキタイプの完成形を目指すことができるカードだからだ。今回同時に出ることはなかったけれども。
そして始まったファーストドラフトの初手は《精神ヘドロ/Mind Sludge》。黒単を目指せるパワーカードであり、他の候補も特になかった。
だがその後黒の流れはイマイチ。代わりに4手目で《尖塔の連射/Spire Barrage》が確保でき、さらに遅い順手で《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter》《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》が確保できたので赤単へ突入。
結果できたデッキは《近道抜け》《奇襲隊》が3枚ずつに《精霊の嘆願》を擁する赤単に。ただ《板金鎧の土百足》は1枚しか取れず、《ゼクター祭殿の探検》に至っては0枚。3枚ずつのゴブリンが序盤に引けないと厳しくなりそうという印象で、2-1できれば、と言う感じ。
6回戦 白赤 〇××
1本目 こちらが2ターン目から攻め立て、初動が4ターン目だった相手を圧倒。
2本目 相手のデッキが遅いと見えて、4ターン目初動の初手をキープしてしまう。だが、逆に相手に2ターン目から4ターン目まで展開されて死亡。マリガンミス。
3本目 2tに2/1から好調に攻めるも、4ターン目に《黒曜石の火心》を出されてビタ止まり。更にそこから何も引けず、《タクタクの唸り屋》を連打されて負け。
2本目のキープが適当すぎた。ここで引き締めないと、0-3も有り得るという心境だった。
7回戦 確か緑 勝ち
詳細は忘却してしまったが、《精霊の嘆願/Elemental Appeal》をキッカーしたのと、《純なる炎の探索/Quest for Pure Flame》を満たして《刃牙の猪/Bladetusk Boar》《尖塔の連射/Spire Barrage》を一気に叩き込んで勝ち。
8回戦 これも確か緑 勝ち
《純なる炎の探索/Quest for Pure Flame》を満たしつつ《精霊の嘆願/Elemental Appeal》で1本勝ち。もう一つは《刃牙の猪/Bladetusk Boar》が止まらず、最後は《精霊の嘆願/Elemental Appeal》を《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》ともども突撃させて勝ち。
なんとか後半二つを勝って6-2でまとめる。
翌日6-1-1出来ればトップ8、という位置。
そのためにはドラフトでなんとしても3-0したいところ。
この日の夕食は皆で中華レストランへ。
そこで振舞われたデザートの"Fortune Cookie"がアツかった。
中を開けるとオミクジのような紙が入っているものだったのだが、それには
"Tomorrow will be the memorial day of your life"
と書かれていた。明日はあなたの人生にとって思い出となる日になるでしょう。と。
これが勝利へのフラグだったとはこのとき知る由もなかった。
それは自分がPTトップ8に残る、20時間前のことであった。
運がよかったな 今日はナルコメーバが足りないみたいだ
メインボードの《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》はエクステンデッドにおいてはほぼ出れば勝ちというとんでもないクリーチャーだった。《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》による即死よりも、こちらで勝つことのほうが多かったくらい。ただ《妄信者》を抜くという大胆なことまでには至らなかった。例えば未知のデッキに遭遇した時や、親和などのデッキに対しては《イオナ》では勝てないこともあるからだ。環境初期のPTでは充分にありえる。
あとはサイドボードを煮詰めるだけとなったわけだが、どうしてもメタが読めなかった。ので、前日まで決定は引き延ばした。というか、当日まで延ばした。
前日の時点では、《超起源/Hypergenesis》は少ないと予想され、逆に《暗黒の深部/Dark Depths》デッキが多いとの情報があった。それが当日になると、ドレッジが増えているらしいという情報が流れ、焦って《貪欲な罠/Ravenous Trap》を買うプレイヤーの姿がちらほら見られた。
ドレッジ同系が有り得るならば、《虚空の力線/Leyline of the Void》は外せない。更に、それを剥がせる《残響する真実/Echoing Truth》も必須だ。また、リムーブ型の墓地対策が予想されるなら《墓忍び/Tombstalker》で対抗。普通《戦慄の復活/Dread Return》にあわせて撃たれる《貪欲な罠》をかわす狙いだ。
また、メインボードに《暗黒破/Darkblast》を1枚、サイドボードにも1枚採用することで《暗黒の深部/Dark Depths》デッキを対策する。ドレッジがあるのでこれくらいの枚数でも充分足りる。
あとは、その他のコンボデッキや遅いデッキの《貪欲な罠/Ravenous Trap》等への対策として《思考囲い/Thoughtseize》を取って完成である。
それは、自分がPTオースティンでトップ8に残る、1日前と8時間前のことだった。
松平さん「こうしてプロツアーの幕が切って落とされたわけですが・・・結局、色々と言っても問題になるのは墓地対策の枚数です。撃たれてしまえば、大概のゲームは厳しいものとなります。果たしてそれを乗り越えることができたのか・・・。参加者は400人あまり。ドラフト6回戦を含めた長き戦いが始まります。」
1回戦 UBトロン 〇〇
1本目 ダブルマリガンながらもカニスタートに成功。だが落ちが弱くて長引いてしまう。トロンが揃われたら《精神隷属器/Mindslaver》が間に合ってしまうところまでいくが、相手の《差し戻し/Remand》を消耗させてなんとか《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》を釣ることに成功。その後速やかに《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》で勝ち。
2本目 墓地対策を採られておらず、普通にこちらが動けて圧勝。
2回戦 NLB 〇×〇
1本目 イオナ青が速攻で成立して勝ち。
2本目 ダブルマリガンの影響でぐだぐだゲーに持ち込まれ、《ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles》が強い展開に。なんとか《墓忍び/Tombstalker》は取られずに済むも、それだけでは殴りきることができず敗北。
3本目 先手でブン回して危なげなく勝ち。墓地対策がなかったっぽい。
3回戦 赤単バーン 〇〇
1本目 後手ながらも相手の1ターン目のアクションがなく、こちらはカニスタート。相手は2ターン目《地獄火花の精霊/Hellspark Elemental》で、その返しにイオナ赤で実質2キル。
2本目 相手は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》+《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》という動きで、こちらは《面晶体のカニ/Hedron Crab》から《留まらぬ発想/Ideas Unbound》で3ターン目にイオナ釣ってgg。相性が悪いマッチアップだったので、ツイてた。
4回戦 バント(Raphael Levy)××
1本目 後手2tのバザールを《バントの魔除け》で退けられ、更に《ヴェンディリオン三人衆》で遅らされる。《臭い草のインプ》を出してみるもそれも《流刑への道》される。だがなんとか《壌土からの生命》などで墓地を作り、イオナ白まで持っていくが相手に《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》が出てしまいカウンターも2つ乗ってしまう。ここで相手が手札2枚の状態で《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》に十手装備攻撃、としてきたのだが、《臭い草のインプ》でブロックするかイオナでブロックするかの2択に。イオナでブロックすると相手の十手カウンター込みで盤面がまっさらになるのだが、ここで《インプ》でブロックしてしまう。相手がきっとインプのパワーを下げてくると思ったからだ。だが実際にはそうせず、十手にカウンターが4つ乗ってしまう。ここで《イオナ》を攻撃に出したところ、相手の残っていた手札がなんと《ヴェンディリオン三人衆》。返しに11点叩き込まれてしまい、頓死。相手の唯一残っていた勝ち手段を辿ってしまった。
2本目 《貴族の教主/Noble Hierarch》を《暗黒破/Darkblast》できたスタートとなったが、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と攻め込まれる。《ナルコメーバ/Narcomoeba》を出しつつ、フェッチ1枚起こして《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》or《暗黒破/Darkblast》を構えていたが、フェッチ起動スタックで《ヴェンディリオン三人衆》を出される。これのせいで虎の子の《暗黒破》をボトムに送られ、更に《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》《ナルコメーバ/Narcomoeba》に対して《タルモゴイフ/Tarmogoyf》《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》が攻撃してきたので手なりでブロックしてしまう。そしてトップされていた《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》が突き刺さる。前の前のターンに《思考囲い/Thoughtseize》で手札を確認していたので安心しすぎていた。
そのままトップ勝負に持ち込まれ、当然発掘側がこうなると不利なので敗北。
対戦相手は流石殿堂入りプレイヤー。とにかく相手との腕の差を見せ付けられたような試合だった。
5回戦 同系(Quentin Martin) 〇×〇
1本目 相手に先手を取られ、カニ→ルサルカと動かれるが3ターン目、運よく相手のナルコ不足で生き残る。青黒型では土地が伸びにくいので《恐血鬼》が拾えないとこういう事態に陥りやすい。その返しで対処されなかった《バザールの大魔術師/Magus of the Bazaar》起動しつつ3ターン目にイオナ釣って勝ち。
2本目 相手初手キープ、自分ダブマリで力線キープ。
そして互いに力線を出し合ってハイタッチw
相手は土地がない初手をキープしたらしく、そのままゴー。
こちらは《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》セットでゴーw
だがそこから《金属モックス》→《面晶体のカニ》→フェッチセットと動かれこちらのライブラリーを削られる。こちらもなんとか土地を引きこんで《面晶体のカニ》を呼ぶも、相手は《面晶体のカニ》の2体目を持っておりライブラリアウト負け。
3本目 互いに6枚キープ。
当然の力線ミラーw
で、2本目と同様に互いのライブラリを削りあうのだが、こちらが《バザールの大魔術師》によって《残響する真実》を引きこむことに成功する。相手はマナが2枚しかなかったので、その後間もなく互いの力線をはがし、再びこちらだけ貼る展開に。土地がこちらのほうが多く入っているらしく、その分有利だったっぽい。
だがライブラリを序盤に削られている生で思い通り発掘できない。もし普通に掘っていたらライブラリアウトになってしまいそうだからだ。
しかし残りライブラリ0枚にしながらの《暗黒破/Darkblast》発掘→相手の《ナルコメーバ/Narcomoeba》除去により相手はこちらのフルパンを止めきれず、ギリギリ勝利。
エクテンラウンドは4-1で終了。Levyにミスで負けてしまったのは残念だが、その他は全体的についていたゲームが多かったように思う。というか、Levyに負けたことでその後のエクテンラウンドですこし上手くできるようになった気がする。
ドラフトへ。
ゼンディカードラフトは、とにかくシナジーを作ることが必要。
カードパワーが全体的に弱く、M10以下なんじゃないかというカードも多い。しかし組み合わせ次第ではその力を大きく発揮できるカードが多い。練習をしていなければどのカードが強いのかもわかりにくい。
何度かの練習でつかんだこととしては
1.緑が弱い
2マナ域の《オラン=リーフの生き残り》は強いが、それ以外はとにかく重くて使いづらい
2.青はカードパワー
単品で強いカードが他の色に比べて多く、人気色になる
3.赤は単色で真価発揮
4.黒はライフ10を目指すデッキが強い
5.白は2マナ域の強さが勝負
6.全体的にテンポ環境
ということ。
とにかくドラフト中は完成形をどんな形にするか意識することが必要で、それには単色で組むのが一番だった。例えば《板金鎧の土百足/Plated Geopede》を《ぐらつく峰/Teetering Peaks》で強化する赤単、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire》を全力で押す黒が自分のお気に入りだった。だから、例えば1-1ならタダ強カードの《噴出の稲妻》より、《板金鎧の土百足》のほうが自分は優先することにしていた。アーキタイプの完成形を目指すことができるカードだからだ。今回同時に出ることはなかったけれども。
そして始まったファーストドラフトの初手は《精神ヘドロ/Mind Sludge》。黒単を目指せるパワーカードであり、他の候補も特になかった。
だがその後黒の流れはイマイチ。代わりに4手目で《尖塔の連射/Spire Barrage》が確保でき、さらに遅い順手で《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter》《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》が確保できたので赤単へ突入。
結果できたデッキは《近道抜け》《奇襲隊》が3枚ずつに《精霊の嘆願》を擁する赤単に。ただ《板金鎧の土百足》は1枚しか取れず、《ゼクター祭殿の探検》に至っては0枚。3枚ずつのゴブリンが序盤に引けないと厳しくなりそうという印象で、2-1できれば、と言う感じ。
6回戦 白赤 〇××
1本目 こちらが2ターン目から攻め立て、初動が4ターン目だった相手を圧倒。
2本目 相手のデッキが遅いと見えて、4ターン目初動の初手をキープしてしまう。だが、逆に相手に2ターン目から4ターン目まで展開されて死亡。マリガンミス。
3本目 2tに2/1から好調に攻めるも、4ターン目に《黒曜石の火心》を出されてビタ止まり。更にそこから何も引けず、《タクタクの唸り屋》を連打されて負け。
2本目のキープが適当すぎた。ここで引き締めないと、0-3も有り得るという心境だった。
7回戦 確か緑 勝ち
詳細は忘却してしまったが、《精霊の嘆願/Elemental Appeal》をキッカーしたのと、《純なる炎の探索/Quest for Pure Flame》を満たして《刃牙の猪/Bladetusk Boar》《尖塔の連射/Spire Barrage》を一気に叩き込んで勝ち。
8回戦 これも確か緑 勝ち
《純なる炎の探索/Quest for Pure Flame》を満たしつつ《精霊の嘆願/Elemental Appeal》で1本勝ち。もう一つは《刃牙の猪/Bladetusk Boar》が止まらず、最後は《精霊の嘆願/Elemental Appeal》を《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》ともども突撃させて勝ち。
なんとか後半二つを勝って6-2でまとめる。
翌日6-1-1出来ればトップ8、という位置。
そのためにはドラフトでなんとしても3-0したいところ。
この日の夕食は皆で中華レストランへ。
そこで振舞われたデザートの"Fortune Cookie"がアツかった。
中を開けるとオミクジのような紙が入っているものだったのだが、それには
"Tomorrow will be the memorial day of your life"
と書かれていた。明日はあなたの人生にとって思い出となる日になるでしょう。と。
これが勝利へのフラグだったとはこのとき知る由もなかった。
それは自分がPTトップ8に残る、20時間前のことであった。
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